影山妹は…はい。モテますよ…Part3

122話 ページ24

A｢何やってるの？｣



食堂には、お兄ちゃんを含めた烏野一年が机に教科書やらワークやらを広げていた



月島｢夏休みの課題。バカ二人が終わらないから教えてあげてるんだよ｣



舌打ちしながら月島くんはお兄ちゃん達を睨みつける


月島くんがめっちゃイライラしていらっしゃる



日向｢終わってるからって、偉そうにしやがって…｣


月島｢は？グチグチ言われたくないなら、早く終わらせとけばよかったじゃん｣



｢うぅ…｣と日向は唸ると、解いていた問題とにらめっこし始めた



A｢ん？日向、ここ違うよ。最初に展開させないと……｣


日向｢あ、ホントだ！！｣



｢だから解けなかったのか！｣と納得して、問題を解き始める



A｢日向。よかったら私が教えようか？｣


日向｢マジで！？教えて教えて｣



日向はいつも以上に目を輝かせていた



A｢でも、月島くんよりは教え方下手くそかもしれないな｣


日向｢大丈夫だって！月島よりはマシだから！！｣


月島｢宮城に帰って泣きついてきても、絶対教えてやらない｣


山口｢まぁまぁ……｣



やばい。月島くんがさらに不機嫌になってしまった



影山｢A。俺にも教えろ｣


A｢お兄ちゃんは英語やっててよ。苦手なんだから｣


影山｢うっ…｣



＿＿＿＿＿




A｢だから、ここは図を書いて解かないと頭の中でぐちゃぐちゃになっちゃうの｣


日向｢あー。だからか｣


山口｢A、やっぱり勉強得意なんだね。白鳥沢にも学力で入ったわけだし……｣


A｢そんな事ないよ。でも、勉強ってコツさえ掴めれば攻略できるよね！｣


月島｢攻略って…ゲームみたいな言い方しないでよ｣



月島くんは溜息をつき、山口くんは苦笑いを浮かべていた



A｢ん？｣



問題を解いていたはずの日向が、私を見つめている



A｢どうしたの？｣


日向｢…A、かわいいな｣

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