・20話 ページ21
A「……はぁ〜………」
月希「ため息長っ」
もう昼休み。月希は私の隣で足をぶらぶらさせている。他のクラスメイトは、外で遊んだりと元気一杯だ。
今頃碧兄達、どうしてんだろ………。この事しか頭になくて、今日は授業も何もかも頭に入ってこない
月希「…碧斗君達なら大丈夫。それは、お前が一番知ってるんじゃないの?」
月希の言う通りだ。秋兄もいるし、他のメンバーもみんな強い。心配することなんて、何もないんだ…!!
A「…そうだね…!大丈夫だよね!!」
「あぁ。」と、月希は相槌を打つ。
__ガラッ!!
「翡翠さん!いる!?」
担任の女の先生が息を切らして、教室に入ってきた。
A「?先生?どうしたの…?」
なぜか嫌な予感がして、冷や汗が出てきた。
「あのね…翡翠さん。
ご家族が…お兄さん達が亡くなられたの」
A「……え……………?」
鈍器で頭を殴られたかのように、ガーンっと音が頭の中で響いた。
「今警察か………がきて….はや………」
何?何言ってるの?
さっぱり分かんないよ……………
月希「……お…しっか……!!」
月希の声も何も聞こえなくなって、意識が薄れていった。
そこからはあっという間だった。
死因は、相手の居眠り運転だった。
親戚がぞろぞろと私の家に来て、葬式の話しやらなんやらで騒がしくなった。
碧兄の友達や先生、お父さんとお母さんの会社の人達が、三人の写真に向かって手を合わせ「お気の毒に…」と決まり文句を言っては帰って行った。
葬式が全て終わると、私の家は途端に静かになった
A「…………」
木葉「A…」
最後まで付き添ってくれた秋兄が、背中をさすってくる。
A「なんで?…なんでなの…?」
秋兄の腕を掴み、ぽつりぽつりと思っていることを声に出す。
A「お父さんも…お母さんも…碧兄も……
なんでいなくなっちゃったの!?
全国に行っただけだよ?
バレーしに行って…
こんな姿で帰ってきても
「おかえり」なんて言えないよ!!!」
木葉「………うん……うん。」
ただただ私は秋兄の胸の中で泣いていた。
目が腫れて、喉がカラカラになっても
泣き続けた
碧兄の遺影の前に置かれた翡翠の欠片が、月の光でキラキラとか弱く光っている中で………
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猫ピース(プロフ) - おもちさん» ありがとうございます!!最近忙しくて投稿できていませんが、落ち着いたらまた投稿するので少々お待ちください(o_ _)o (2019年2月15日 17時) (レス) id: c06ce529db (このIDを非表示/違反報告)
おもち - 木葉がかっこいいです(^^)続きがめっちゃ気になるんで、主さんのペースで頑張ってください!応援してます(*^◯^*) (2019年2月12日 19時) (レス) id: 7145a4fb65 (このIDを非表示/違反報告)
猫ピース(プロフ) - 速水ヒロcv前野智昭love♪さん» コメントありがとうございます!読み直していただけて嬉しいです。木葉君、カッコイイですよね!!もっと梟谷を研究して、作品を書けるようにします! (2018年10月6日 11時) (レス) id: 231c5f83ee (このIDを非表示/違反報告)
速水ヒロcv前野智昭love♪(プロフ) - 猫ピースさん初めましてコメント失礼します。この話は前々から気になっていて一度拝見したときにコメントをお書きするのを忘れてしまい。もう一度読みました。木葉君カッコいいですよね?俺(※男です)木葉君と赤葦君が好きなのでこの話は俺のドストライクのお話です。 (2018年10月2日 21時) (レス) id: 5e287a4c41 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:猫ピース | 作成日時:2017年12月4日 23時