07:距離感 ページ7
「教育係…ですか？」
翌日、学校が無いと云うのに朝から私と桃花は国木田さんに呼ばれていた。
「そうだ。小坂達はまだ此処にきて日が浅い。だから先輩の俺達が教育係をすることになった。因みに俺は小坂を担当することになった」
「わ、本当ですか？嬉しいっ」
ニコリと笑う桃花に若干テレ気味の国木田さんは顔を隠すようにくいッと目掛けをあげ
私に目線を向けた。
「高瀬、お前の教育係は癪だが」
「私がやることになったのだよ」
突如、国木田さんの会話を遮り入ってきたのは太宰さんだった。
桃花はひゃあと小さく声を上げた。
「あ、Aちゃん昨日はどうも。」
ひらひらと手を振る太宰さん。
「昨日…？」
其れにすぐさま桃花が反応した。
「ち、違うの！昨日たまたま会って！家まで送ってもらったの！」
焦って噛みすぎてしまった。
コレでは只の言い訳にしか聞こえない。
「……そうなんだ」
にっこりと笑う桃花に苦笑い。
「？そう云う訳だから今日は教育係のことをしっかり聞くんだぞ。あと小坂。お前は俺と外の見回りだ。着いてこい」
桃花は はあい、と返事をして外に出ようとする国木田さんの後について行った。
ドアが閉まるまで私は桃花を見続けていた。
「さーてAちゃん。今日から私は君の教育係だから宜しくね？」
「は、はい。宜しくお願いします」
ぺこりとお辞儀をすると、優しく頭を撫でられた。
ずきん
胸が痛くなる。
桃花の気持ちを知っているくせに、太宰さんに頭を撫でて貰っている。
最低だと思う。
其れでも太宰さんの手を払う勇気なんてない。
私に出来ることは太宰さんを見ないように俯くだけだった。
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麗奈 - 続き気になる！！更新待ってます！ (2018年3月19日 15時) (
レス) id: fedde6cf0f (このIDを非表示/違反報告)
白雪?(プロフ) - そこまで強く言わなくても、、、 (2018年3月5日 22時) (レス) id: 8403ebf52e (このIDを非表示/違反報告)
ゆき - オリフラ立ってます。わざとじゃないならフラグ外してください。わざとであれば通報します (2018年3月3日 11時) (レス) id: f3d4df2922 (このIDを非表示/違反報告)
白雪?(プロフ) - とっても面白いです！続きが気になります！体調などに気をつけてください！次の投稿を楽しみにしています！ (2018年2月15日 12時) (レス) id: 8403ebf52e (このIDを非表示/違反報告)
佰 - すごい続きが気になる！ (2018年2月14日 6時) (レス) id: b55f1398de (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：飴玉 | 作成日時：2018年2月12日 21時
