二次元しか愛せない系少女、絶賛狙われ中です【文スト】

二次元しか愛せない系少女、水族館 ページ48

Noside

「綺麗…」

「…嗚呼、本当に綺麗だなァ」

二人はふわふわと泳ぐ、透明な海月(クラゲ)を見つめて云う。

＿現在時刻は18時32分。家族連れで来た人々の割合は減っていき、カップルの割合が一番多くなってくる時間帯だろう。

「見てて飽きない…ほんとにこんな物が食べられるんだね…！」

「キクラゲはキノコだぞ()」

「何それ初耳学何だけど()

…あ、もうイルカのショー始まるよ」

Aは左腕につけた腕時計を見ながら云う。

「おう、行くか」

＊・・＊・・＊

"夜のイルカショー"、昼間に行われる、迫力重視なショーとは雰囲気を一変させ、
美しさを重視したショーである(らしい)。(〇ーグル先生調べ)

メインプログラムの夜のイルカショーが終わり、次のプログラムへ移る準備を進行役の女性の背後でし始める。

『…次は、イルカ達にご飯を与えてみましょう！』

題して、「イルカとごはん」です！

イルカ達にご飯を与えてみたいカップルはいらっしゃいますか〜？』

声が高く、進行役のような女性が笑顔で観客に呼びかける。

すると、

｢どうする〜？｣

｢俺行きたいな〜｣

｢えー、私嫌だよ｣

等と、観客席がざわつき始める。

中也は呆れたように溜息をつき、苦笑いをしながら云う。

｢…はぁ〜、イルカにご飯を与えるショーなンでよく考えたよなぁ…ま、俺はやらねェけど…｢はいっ！！私達やりたいです！！｣｣

｢う そ だ ろ 手 前｣

キラキラと子供のように目を輝かせて中也の手を掴み云うA。

『それでは前にどうぞ〜！！』

｢ほら行こ！中也！！｣

｢…明日有給…とるか｣

グイグイと引っ張られながら、本気で有休を取ろうか悩み始める中也。

中也は運悪く、デェトの前日に、急に首領から直々に下された仕事＿ポートマフィアを裏切った組織の始末＿の首領へ提出する報告書の制作に追われ、中也の精神・体力は共にデェト前から疲労しきっていたのである。(因みに朝はリポビ○ンDを飲んで来ていたので、まだ元気だった)

勿論、バリバリのブラック企業であるマフィアに、その上五大幹部の一人である中也に、有給などある訳が無い。

そのような事も忘れてしまう程、中也の疲労はピークへと達していたのである。お疲れ、中也。



ーー

…あれ、ただ中也が夢主に振り回されているじゃないか。でもそんな中也も好きだよ(ｲｹﾎﾞ

…あれ？？…ん゛ん！？
580人超え！？14万打達成！？評価230票！？

有難う御座います！(スライディング土下座)

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