二次元しか愛せない系少女、通知 ページ5
「所でですが太宰さん」
国木田に首を掴まれブンブンと前後に激しく振られて嬉しそうにしている太宰に諦めを感じさせる様な盛大な溜息をつき乍、
敦はこう尋ねた。
「依頼、来てるみたいですけど？」
「はあっ!?!?…嘘だろ!?」
即座に反応したのは国木田だった。
「厭、本当ですって。コレ見てくださいよ。
…出来れば信じたくないんですけどね」
嬉しそうしている太宰を床に放り投げ、
太宰のパソコンを覗き込む。
すると其処には、確かに"通知があります"と
書かれた字の真下に"依頼通知"と青文字で
表示されていた。
「酷いなぁ…国木田くん…
突拍子もなく床に投げ捨てるなんて…
私は物じゃないのだよ？」
太宰は痛い痛いと呟きながら立ち上がる。
そして立ち止まっている二人の間に割り込み、
マウスで青文字をダブルクリックする。
「題名 依頼」と書かれた頁が開かれる。
「太宰、なんて書いてある？」
少し離れた所から、机に足を乗っけて駄菓子を食べる乱歩が太宰に問う。
「えーっと…
『依頼
初めまして。
この度は貴社に依頼したく、筆を取らせていただきました。
却説、依頼内容についてですが
先日、私と同業者の方がうっかり裏組織の縄張りに踏み入れてしまったらしく、
如何やら捕まっているらしいのです。
彼は辛うじて携帯だけは隠し持ち、
何とか助けて欲しいと
然し乍、私は戦闘にも全く向いておらず
一人で乗り込もうも失敗する確率が大きいため、
貴殿らに依頼させて貰いました。
私は仕事柄、余り外に出る事ができません。
その為、外に出られる日が限られております。
なので直接会う事は難しいと思われます。
少しでも貴殿らのお力になれるよう、
届いた電子手紙と発信元の地図を
スクリーンショットしてこの電子手紙に添付しておきます。
ご多忙のところ恐縮ですが、
何卒宜しくお願いします。』
…だそうです。」
太宰が一通り読み終えた時、
事務所は迚も静かだった。
「ふーん…
その依頼内容、色々と謎が多いし、
何か隠している様な電子手紙だね」
乱歩がそう呟く。
「如何してです？」
敦が問う。
「だって一つだけ、可笑しい部分があったでしょ？」
「え？」
「そんなのも分かんなかったの？
…これだから凡人は困るよ」
はぁ、と乱歩が溜息をつく。
「仕方ないなぁ。
世界一の名探偵の僕が、凡人の君らに教えてあげるよ！」
そう云い乍、乱歩は席を立つ。
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氷華(プロフ) - 自分のペースでゆっくり書いて欲しいです(*´ー｀*)これからも応援してます！！ (2019年2月25日 22時) (
レス) id: ed00fd4798 (このIDを非表示/違反報告)
チョコレヰト - とても面白いので、ふっとネタが降りて来た時にでも書いてくれれば嬉しいです！別に、文がおかしくても構いません！間違えたら直せばいいんです！検討お願いします！ (2019年2月17日 19時) (レス) id: 9bf0bfde55 (このIDを非表示/違反報告)
雨咲 水葉(プロフ) - 自分のペースでのんびりと書いてもらえればうれしいです。この作品の中好きだったので（半分ないよう覚えてないや。汗）とにかくこの作品、途中半端で終わらさずゆっくりでいいのでつづきお願いしますm(_ _)m (2019年2月11日 20時) (レス) id: c9fa56c96c (このIDを非表示/違反報告)
怜奈(プロフ) - 続きをｵｵｵｵｵｵｵｵｰｰｰｰｰｰｰ(///ω///)♪ (2018年5月6日 21時) (レス) id: 14ed024632 (このIDを非表示/違反報告)
雨傘響音(プロフ) - あれ…中也さん、夢主誘った本来の目的は…？(；´・ω・) (2018年4月7日 14時) (レス) id: f78f4d1bf8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：お布団@自宅警備隊No.7 | 作成日時：2017年6月19日 19時
