二次元しか愛せない系少女、絶賛狙われ中です【文スト】

二次元しか愛せない系少女、日常 ページ2

シトシトと陰湿な雨が降るこの季節。

まだ重い瞼を何度か瞬きをし乍開くと、長年愛用しているノートパソコンの輪郭が徐々に見える。


カチ、カチと無機質な音を一定の間隔で鳴らし続ける壁掛け時計に目を向けると、午後12時13分と表示されている。


「…寝ちゃったのか…」

私は、一言だけ呟く。
起きたばかりの、所々跳ねた黒髪を手櫛でとき乍、目の前のパソコンを見る。

目の前のノートパソコンには、世界各国あらゆる会社や組織の株価グラフが少しずつ変化しながら大量に表示してある。

この画面一つだけでも、一般人から見れば気味が悪いであろう。


＿その後ろには、先程のものと同様、株価が映し出されたパソコンや機器が設置されている、


目の前のノートパソコンの真後ろには10台以上のパソコン機器が設置してあった。


その画面にも無機質な光を放ちながら只々、一つ一つ違う大量の株価を表示している。


ノートパソコンを閉じ、無数のパソコンの方へ体ごと向ける。


その中でも中心にどんと置いてある一台の一際大きなパソコン。


このパソコンに取り囲むように置いてあるたくさんの機器から、一機ずつに一本から最大十本にもなるコードが中心に向かって伸び、中心にあるパソコンに集結するように全て繋いである。


正直、最初は気持ち悪かったし、足を引っ掛けて1日に何度も転んで何度も殺意が湧いたが、
もう何年も毎日この部屋で過ごしていると
この異常な光景にも慣れてしまう。


因みにコードは転ばないように必死に試行錯誤を繰り返し、
まぁ何とか引っかからないようにはなった。

大量のグラフの中でも、ある一つのグラフを見て、私は呟く。

「…やっぱり、おちたか…」

私はある某有名会社の株価を見つめながらそう云った。
今日の午前1時まで少しずつ株価が上がって来ていたが、
2時になると急激に落ちている。


私もこの会社の株券を"昨日の夕方”まで持っていた。

私はこの株価が落ちる事を予め予測し、
誰もがこれからまだ上がると期待されていた株を手放したのだ。


その件により、まァ ネット上は大パニック。


その会社の株をたくさん買い占めていた人達はたまったものではないだろう。


無意識に、少し笑みがこぼれた。



ーー
作者株価全然詳しくないです←

因みにこの話に夢主ちゃんの異能についてのヒントがありますかもしれないです←

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