呪護霊〜呪われ呪う〜【オリジナル】

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純恋side
__『純恋ちゃん？純恋ちゃんはね、優しい子になるんだよ。』
華「ｯ____」
毎朝こうやって目が覚める。特に何をした訳でもないのに悲しくなってしまう。会ったことも無いのに。でも、私のせいな気がしてくる__
　今日も学校に行かなければならない。休もうとしても、何があっても休ませてくれない。




____もういっそ、目が覚めなければ良いのにな。



なんて思いながら階段を降りる。
華「……」
父「お前はおはようも言えないのか！！」ｶﾞﾝｯ
母「そこまで言わなくても…」
今日もこうやって、殴られる。こんなの生き地獄も同然。それでも私は生きなければならない理由がある…



なんて、言えたならどれだけ生きる事が楽だったのだろう。


私はただ、消える勇気がないだけ。ネットを見てみても、私なんてほぼ普通も同然の暮らし。でも、キツい。消えたい。いなくなりたい。みんなから忘れ去られて、影になって生きていきたい。
華「…いってきます。」ｶﾞﾁｬｯ

はぁー。学校ってなんで行かなければならないのだろう。

今の時代、オンラインだって簡単にできる。ネット環境がない子がいるからなんだって？

学校で配布くらい出来ないのかよ。

私が思ってるより単純ではないんだろうけど。

先生「はーい。授業始めま〜す……」

今日もいつもと変わらないテンプレートのような日々を繰り返す。

授業を受けて、ご飯を食べて、本を読んで…
　 __虐められる。

普通の人ならここは"遊ぶ"になるのだろうけど、私には遊ぶ時間もなければ、友達もいない。

　家に帰れば、叩かれ、脅され、家を出る。結局帰る時間はほぼないんだよねw

　あ、そういえば今日は奈帆と会う日だったっけ…

　私の唯一の友達。親友。

　最初は自分のためだけに近づいていった。それが次第に…友達として…そして



_______恋愛的なものに変わっていった


　初恋が同性なんて気持ち悪いかな。でも自分の気持ちに嘘はつけない。多分主な原因は昔のことなのだろうけど__

＊
　私は昔、"男"として育てられていた。だから小学校へ行っても、自分は男だと思っていた。でも、小学校五年生辺りだったかな。

　 胸が膨らみ始めた

　最初はほんの小さな変化だったから、発育だとは思わなかった。でも次第に大きくなっていって、その後先生に言われた。

　 「お前は女なんだ」
ってね。
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