【銀魂】ディスプレイの向こうのｷﾐへ.

35,アンチ(ぼっち回) ページ38

*銀時side

貴『僕も実家に用があるので、今夜は留守にしますね。それじゃっ!』

銀「はぁっ!?止めろよお前まで!!俺を一人にするなぁぁぁ!!」

…なんて引きとめも虚しく、Aはもう画面の奥には居ない。
てかアイツの実家って何だよ。製作者のPC?でも実家って事はアイツ親居んの?←

銀「…と、いうかそれよりも、今年もぼっち確定ですか…」

｢はぁ｣と吐いた溜め息にも、返事すら返ってこない。

サンタさんは何て無常なんだ。世の中に俺見てーなぼっちクリスマスを過ごしてる奴が何人居ると思ってんだ。そういう奴らにこそ｢友の温かみ｣とか、｢優しい彼女｣とかをプレゼントするべきじゃねーか。何が｢いい子にはプレゼントを挙げます｣だ。俺ほどのいい子が何故プレゼント貰えないんだ。世の中不条理すぎるぜ全く。←

銀「…ジャンプでも買い行こ」

寂しい心を包むように、何枚も上着を羽織って外に出た。


威「いらっしゃいませー、クリぼっちのお客様一名様ー」

銀「ぶん殴られてーか?」

威「喧嘩ならいつでも待ってるケド^^」

銀「…気が進まねーから止めとく」

威「じゃぁ今度殴り合いネ!」

銀「ホントに恐ろしい奴だな」

減らず口を叩くアホ毛のバイトを通り過ぎ、雑誌コーナーへ行くと、見たことあるシルエットが。

銀「…多串君?」

土「Σ多串じゃねぇ…ってげ、銀時っ!?」

銀「げってなんだよ。それより何してんだよ一人でこんな所でー」2424

土「なっ、ちがっ…」

沖「違いまさぁ、俺も居るぜィ旦那」

銀「げ、総一郎君」

沖「げ、とは何ですかィ。というか旦那、一人でこんな所で何してんですかィ」

ｸｯ…言えねぇ…｢一人が寂しいからとりあえずコンビニ来た｣なんて、こいつの前じゃ口が裂けても言えねぇ…!!

銀「お、俺は今月のジャンプ買ってなかったから来ただけだしィ?(汗)んじゃ、俺もう帰るから」←

沖「そうですかィ。んじゃ俺らは帰ってクリスマスらしくイチャつきやしょうか」黒笑

土「Σはぁっ!?ななな何で俺がお前なんかとイチャつかなきゃなんねーんだよ!!」←満更でもない

銀「(´Д`)」

こいつ等のノロケ何て全く興味ない。爆ぜろリア充め!((

銀「くそっ…」

俺の気になってる、あいつさえ居ればなぁ…

コンビニでイチャこらしてるカップルを横目に、俺は岐路についた。



.



ちなみに、あの後はフザけた2人に赤髪バイトが｢他所でやれヨ｣と、俺の代わりに天誅を下してくれたらしい。

36,サンタさんからの贈り物(ｸﾘｽﾏｽ最終話)→←34,今日は何の日?(ｸﾘｽﾏｽ回)

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