検索窓
今日:25 hit、昨日:69 hit、合計:449,036 hit

ページ6

憂太君に大人しく抱っこされたまま、木造の建物に連れていかれた。(いや、どこも木造だけども…)
中にはソファ席があり、テレビが置いてある。
その奥にはいくつかのダイニングテーブルやダイニングチェアが置いてある空間が見えたので食堂のように見えた。
隅のソファ席には緑がかった艶やかな黒髪を一つに束ねている私服の眼鏡をかけた女の子と、あれは…パンダ?がいた。

なぜこんなところにパンダ…?本物?

パンダ君は耳をピクリと揺らしてこちらを見ると「オウ、おかえり」と言った。
憂太君と棘君に対してだろう。
「ただいま」と返事をした憂太君は棘君と共に二人がいるソファ席へ行く。
すると本を読んでいた女の子が顔を上げて私を見た。

?「その子猫どうしたんだ?呪われてんじゃねーか」

乙骨「あ、えっと、ワケありで」

パンダ「ワケありってどんなだ?」

憂太君が少し動揺しながら答え、パンダ君がそれを追及する。
ここは私が説明をしないと…。

A「あの、突然ごめんなさい」

パンダ「オッ、喋った。呪骸か?」

A「あ、いや…そのじゅがい?は分からないんですけど、一応人間です…」

?「人間?」

女の子はソファから立ち上がり、近付いてくると顔を寄せて私をガン見する。

ご、ごめんなさい…怪しいよね。

?「なんか、よく分かんねーな。じゃあ猫の姿になってるのは呪いのせいか?」

A「目が覚めたらこの姿になってて…私も何が何だか」

パンダ「呪いだったとして、随分珍しいよな。猫になるなんてよ」

パンダ君の大きな手で頭を撫でられる。

あれ?憂太君と棘君もそうだけど私もしかして子供だと思われてる?
まあ実際子猫になってるから無理ないか。

乙骨「僕たちじゃ分からないから五条先生に相談しようと思って連れて来たんだけど、ダメだったかな」

パンダ「事情を話せば大丈夫だろ。たぶん」

たぶん…ちょっと不安。
殺されなければいいけど…

乙骨「五条先生っていつ帰ってくるかな?」

?「ぼちぼち帰ってくんだろ」

女の子は私を警戒しているみたい。
まあ当たり前の反応だよね…そうだよね。
分からないとはいえ、ちょっとだけ悲しい…

?「ハァ〜イ皆大好き五条先生のご帰還だよ〜」

私の心境とは真反対のトーンの声が聞こえる…。

陸→←肆



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (216 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
969人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

Mami(プロフ) - 更紗和金さん» 遅くなってごめんなさい!続き楽しみにしてます (2022年7月9日 9時) (レス) id: a64b7436ba (このIDを非表示/違反報告)
更紗和金(プロフ) - Mamiさん» わわっ!嬉しい!恐縮です。ありがとうございます! (2022年6月11日 20時) (レス) id: b1ab373c3f (このIDを非表示/違反報告)
Mami(プロフ) - 更紗和金さん» 寧ろ文才分けてほしいくらいです! (2022年6月10日 23時) (レス) id: a64b7436ba (このIDを非表示/違反報告)
更紗和金(プロフ) - Mamiさん» 自分ではちゃんとエロい感じになっているのか首を傾げながら書いているので、そう言っていただけると幸いです。ありがとうございます! (2022年6月3日 20時) (レス) id: b1ab373c3f (このIDを非表示/違反報告)
Mami(プロフ) - 先生エロい感じが良い! (2022年6月2日 21時) (レス) @page31 id: a64b7436ba (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:更紗和金 | 作成日時:2022年5月20日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。