【呪術廻戦】黒猫になって愛されて【五条悟】

肆拾肆 ページ48

気が付けばもう11月。
悟さんや憂太君たちに出会ってからもう二か月が経とうとしていた。

さすがに肌寒くなってきて、特に朝と夜はよく冷える。
そのせいで温もりを求めて自ら悟さんにくっ付くことが増えて、それはそれで喜んでもらえるからいいけど…いつになったら常に人の姿でいられるのかと考えることもしばしば。

それに人に戻れたとして、その後はどうすればいいのだろう。
悟さんの恋人でいられたとして、それで？
ただぼーっと彼の帰りを待って過ごしているわけにもいかないし、何か仕事はしたい。
でも私結局戸籍とかってどうなってるんだろう…
自称観察者のおじいさんに現実的な部分の話を聞いておけばよかった。

五条「なーに一人で百面相してるの？」

A「っにゃ！？」

五条「アハハ。にゃ！だってカーワイイ♡」

いきなりどアップで悟さんの顔が現れてビックリした。
目隠ししていたからまだいいけど、素顔のままだと綺麗過ぎて声すら出ないかも…。
あれ…私どんどん猫化してる？大丈夫？
四時間くらい人の姿に戻れるようになったのに…？

五条「何か考え事？話聞こうか？」

A「大したことじゃないから大丈夫」

五条「ふーん、そう」

敬語からタメでも口が利けるようになってきた。
年上だからと思っていたけど、「恋人なんだから！」と押されて少しずつ直しつつある。

悟さんはソファに腰かけて私を両手で持ち上げると膝の上に置いて頭から背中にかけて撫でる。
ぬくぬくする…人の体温万歳。

目を閉じて癒されていたら、悟さんの指が私の耳の裏側を這う。
そしてそのまま耳の輪郭をなぞり、先端を指と指で挟んでスリスリされる。
猫のままなのに身体がゾワゾワしてピクリと反応してしまう。

A「っ…悟さん…」

五条「ごめんねA。ちょーっとムラムラしちゃってさ」

悟さんは再び両手で私を持ち上げると今度は顔に近付けて鼻頭にキスをした。

五条「今日、エッチしてもいい？」

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