弐 ページ3
え?えっ!?嘘でしょ!?
何でこんなことに…!!
何で猫になってるの!?しかも子猫!?
まずい…頭が混乱してきた。
というかこの状況でしない方が無理がある。
どうしよう…どうしたらいいの?
これ、人に戻れるの…?
戻れなかったらどうしよう…
何も分からないのでむーんと頭の中で人間になりたいと祈る。
が、何も反応がないから意味がないのかと諦めかけた時…
「!?わっ…」
ボフッと白い煙が立つと共に視線が高くなった。
下を見れば人間の手と身体が見えて人に戻ったと喜ぶ。
ここがどこか分からないけど一先ず人里に出ようと歩き出した。
…が、10分も経ってないのに身体がものすごく重く感じる。
足も引きずるようになってきて、息も上がってきた。
何で…歩いてるだけなのに何でこんなに疲れるの?
疑問を抱いた時には私はその場に倒れ込んでしまい、再びボフッと白い煙が立つと黒猫の姿に戻ってしまった。
何で…元の姿に戻っただけなのに…
私はそのまま意識を失ってしまった。
――――――…
「―――!」
次に目を覚ましたら、空は昼間の青空のままで大して時間は経過していないものだと思った。
また倒れてしまっても困るのでとりあえず猫の姿のまま歩き出す。
この姿だと歩幅が小さいから全然前に進んだ気がしないというか、景色も森のままで変わらないし、この方向で合っているのかも分からない。
どうしよう…このままずっと森から出られなかったら…。
泣きそうになりながらも歩き続けた。
もう歩き出してから2、3日は立った気がする。
幸か不幸か、歩き続けてもお腹が空くとか喉が渇くとかそういう生理現象は起きないので食べ物や水に困るということはなかった。
その代わりなのか睡眠時間が増えた気がする。
それこそ本当の猫のように1日の睡眠時間がとても長い。
食事を必要としない対価なのか、はたまた他に理由があるのか…
いずれにせよこれはこれで行動時間が狭まるので困る。
猫の姿になって5日目なのか6日目なのか分からないけど何度目かの夕焼けが木々の間から見える。
夕暮れだともう森の中は暗い。
今日もどこか木陰で休もう。
そう思っていた時だった。
?「あれ?こんなところに猫?」
人の声がした。
――――――
やっと進みます。
969人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「呪術廻戦」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Mami(プロフ) - 更紗和金さん» 遅くなってごめんなさい!続き楽しみにしてます (2022年7月9日 9時) (レス) id: a64b7436ba (このIDを非表示/違反報告)
更紗和金(プロフ) - Mamiさん» わわっ!嬉しい!恐縮です。ありがとうございます! (2022年6月11日 20時) (レス) id: b1ab373c3f (このIDを非表示/違反報告)
Mami(プロフ) - 更紗和金さん» 寧ろ文才分けてほしいくらいです! (2022年6月10日 23時) (レス) id: a64b7436ba (このIDを非表示/違反報告)
更紗和金(プロフ) - Mamiさん» 自分ではちゃんとエロい感じになっているのか首を傾げながら書いているので、そう言っていただけると幸いです。ありがとうございます! (2022年6月3日 20時) (レス) id: b1ab373c3f (このIDを非表示/違反報告)
Mami(プロフ) - 先生エロい感じが良い! (2022年6月2日 21時) (レス) @page31 id: a64b7436ba (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:更紗和金 | 作成日時:2022年5月20日 23時