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拾参 ページ15

五条さんが任務に行ってから家入さんに身体を調べてもらった。
飲食を必要しないという旨も伝えた上での行いだったが、身体に異常はなかった。
寧ろ健康そのもので、臓器も正常に動いているとのこと。
食べたりしないのに健康というのは何とも不思議な感覚。

家入「硝子でいいよ。私もAって呼ぶから」

A「では硝子さんで」

お昼を過ぎたが、怪我人が医務室に運ばれることはなく、室内は平和そのもの。
私は今、硝子さんと目線が近くなるようL字デスクの上に座らせていただいている。
彼女はデスクチェアに座り、ブラックコーヒーを飲んでいた。

家入「猫になる前の記憶はないの?」

A「はい。綺麗さっぱり何も覚えていないです。普通の社会生活を送っていたはずなのですが…」

家入「家系に呪術師とか呪詛師関係の人はいる?」

A「親戚付き合い自体少ないですが、私の記憶の中だと今まで会った方々でそのような話をする方はいなかったと思います」

家入「じゃあ赤の他人か呪霊に何かされたっていう可能性が高いのか」

マグカップを置いた硝子さんは頬杖をついて考え込む。
五条さんも言っていたけど私にかかっている呪いはかなり複雑らしいので一筋縄に解けるものではない。
硝子さんもそれは察しているようだ。

家入「Aが一番大変だろうけど、気長に調べていくしかなさそうだね」

A「色々とご迷惑をお掛けします」

家入「大したことじゃないから気にしなくていいよ」

優しく頭を撫でられて、その心地良さに少しウトウトする。
が、その眠気は瞬時に覚まされた。

家入「そうだ。五条といて大変じゃない?大丈夫?」

A「え?五条さんですか?昨夜は良くしていただきましたけど…」

家入「Aのこと随分気に入っているみたいだったからさ、どっちかっていうと人間に戻れた後が心配かな」

人間に戻れた後…?
それは一体どういう…

家入「アイツ、好きになるととことんしつこいタイプだからAが五条のことを好きじゃなくてもどこまでも追いかけると思うんだよ」

A「え…?」

家入「Aがその気じゃないなら惚れられないように気を付けな」

A「は、はあ…」

一瞬人間の姿見せたけど特に反応はなかったし、大丈夫だと思う。
それにあれだけイケメンな人なら彼女くらいいるでしょ…あれ?

A「硝子さんって五条さんの彼女では?」

家入「まさか。あんな奴、願い下げだよ」

美男美女カップルだと思ったのにな〜…。

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Mami(プロフ) - 更紗和金さん» 遅くなってごめんなさい!続き楽しみにしてます (2022年7月9日 9時) (レス) id: a64b7436ba (このIDを非表示/違反報告)
更紗和金(プロフ) - Mamiさん» わわっ!嬉しい!恐縮です。ありがとうございます! (2022年6月11日 20時) (レス) id: b1ab373c3f (このIDを非表示/違反報告)
Mami(プロフ) - 更紗和金さん» 寧ろ文才分けてほしいくらいです! (2022年6月10日 23時) (レス) id: a64b7436ba (このIDを非表示/違反報告)
更紗和金(プロフ) - Mamiさん» 自分ではちゃんとエロい感じになっているのか首を傾げながら書いているので、そう言っていただけると幸いです。ありがとうございます! (2022年6月3日 20時) (レス) id: b1ab373c3f (このIDを非表示/違反報告)
Mami(プロフ) - 先生エロい感じが良い! (2022年6月2日 21時) (レス) @page31 id: a64b7436ba (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:更紗和金 | 作成日時:2022年5月20日 23時

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