【ツイステ】UNTITLED Ⅱ (ページ43)

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92話ページ43

｢喜んでもらえてよかったよ。
こっちはラウンジで出す方の試食ね。｣

空いた皿を片付けながら料理を並べる。
料理を全て運び終え、アズールの隣に座る。

｢アズール食べないの？無くなっちゃうよ。もしかして美味しくなかった？｣

｢いえ、あまり食べてしまうと今日の摂取カロリーを超えてしまうので。
あなた達が食べて決めてください。｣

頑張って作ったのにあんまり食べて貰えないとちょっと凹んでしまう。いらないって言われてしまうと余計に辛い。

｢僕はせっかく作ったんだからアズールにも食べて欲しいなぁ。できるだけカロリーとかを抑えて作ったつもりだし、僕がアズールにも食べて欲しいんだよ。｣

そう言って1番近くにあった唐揚げを取る。

｢ほら、あーん。｣

口元まで持っていけば躊躇いながらも食べてくれる。

｢ずるい！オレもされたい！｣

目の前のフロイドがたこ焼きを差し出してくる。これは試食ではないんですが。

｢仕方ないなぁ。ほら、あーん。｣

たこ焼きを食べさせてあげると上機嫌になるフロイド。気に入ってくれたのはうれしいけど、たこ焼きはラウンジの料理では無い。

｢ジェイドはどれが良かった？｣

1番色んなものを食べているジェイドに聞いてみる。

｢僕はコレが良かったです。｣

そう言って指さされたのは蛸のカルパッチョ。
だからそれはラウンジの料理じゃないんですが？

｢なんだよ！お前ら双子の方がめっちゃタコ食べるじゃん！
アズールを食べるのは僕じゃなくてお前らじゃん！こわっ！｣

そう言ってアズールの腕にしがみつく。

｢アズールは食べちゃダメだからね。｣

｢"アズールは”食べませんよ。ねぇ、フロイド。｣

｢当然だよねぇ。｣

目の前でニヤニヤと笑うジェイドとフロイド。
なんか、｢アズールは｣の所を強調された気がするし。アズールじゃなかったら人魚も食べるのか。
僕鮫だけど流石に人魚は食わないぞ。

色々あったが、なんとかメニューも決まった。
プレオープンは明後日の予定だ。

試作料理の写真と店内の雰囲気の写真をマジカメに投稿する。

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【料理】【内観】
明後日、オクタヴィネル寮にてカフェ｢モストロラウンジ｣プレオープンです！
寮内に素敵なカフェが！？

#NRC#オクタヴィネル寮#モストロラウンジ
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この投稿はかなり拡散され、学園外でも話題になるほどとなった。
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明日はレッスンだからね。