【ツイステ】UNTITLED Ⅱ (ページ25)

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73話ページ25

数日のテスト休みも終わり、今日はテスト返却日。

手首の怪我はまだ少し痛むが、ペンを持ったりは出来るようになっていた。
腹の傷は言わずもがなまだ治っていない。

返却されたテストを確認する。
100点のものもあるが、やはり座学は苦手だな。
だが、全て95点以上は取れている。

上位50名の張り出しがあるらしく、確認をしに行く。
さて、初めての取引は一体どれくらい契約違反者が出たかな？？

自分の順位には興味は無いが、とりあえず確認だけはしておく。

1位は満点のリドルくんだ。さすがとしか言いようがない。勉強会する必要ある？

アズールも同率で1位。自分でテスト対策ノート作ってたのだから当然っちゃ当然か。

｢A。キミはテストどうだった？｣

｢おはようございます、リドル君。僕はさすがに満点ではなかったですよ。｣

｢キミほどの人が満点じゃないなんて。最後までしっかり確認はしないといけないよ。｣

｢ふふ、そうですね。ですが生憎と僕は座学は苦手なもので。｣

張り出し表を眺めていたら、リドル君に声をかけられた。
確認は大事、昔もアイツに言われたっけ。

今回も100点を逃したのは些細なミスだった。テスト中は眠くなってしまうのでどうしても注意散漫になりがちだ。
気をつけなければいけないな。

リドル君とお話をしていると周りが騒がしくなってきた。
そろそろだなと思った僕はリドル君と別れ、オクタヴィネル寮へ急ぐ。

頭にイソギンチャクを付けたおバカさん達を迎えるためだ。

さぁ、僕達の願いを叶えるための駒になってくれよ。

寮服に着替え、バカ共に挨拶をする。
少しの反発はあったがジェイドとフロイドが簡単に沈めてくれた。
今回僕の出る幕はないな。

アズールの話も聞き流し、適当に座って終わるのを待つ。

｢A、あなたも少しくらいご挨拶すればよかったのに。｣

｢めんどいじゃん。｣

面倒は全部任せるよ、と手を振って笑う。

この後は寮長室だ。
どうするつもりなんだろう。これから起こることにワクワクして顔がにやけてしまう。

挨拶もそこそこに契約書を持ったアズールを先頭に寮長の元へ向かう。

僕は興味が無さすぎて寮長の名前、むしろ顔すら覚えていない。
どんな人だったっけ？とフロイドに聞くが彼も覚えてないそうだ。
これは聞く相手を間違えたな。別にいいや。会ったら思い出すかな。

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たくさん端折った。すみません。