42話 ページ43
どうやら、映画というのは映像作品のことで、色んなことが出来るらしい。(よく分かっていない。)
｢とりあえず、着いてきなさい。｣
そう言ったシェーンハイト先輩はどこかへ行こうとする。
ついて行くしかないよなぁ。
僕は黙ってついて行くことにした。
黙ってついていった事を僕はすごく後悔している。
｢ちょ、え、なに！？せんぱっ……！？｣
｢こら動かない！メイクが崩れたらどうするの！
服はこれね。髪型は……。｣
部屋に着いた途端、近くの人に指示を出した先輩。
僕を椅子に座らせたかと思うと、たくさんの人に拘束される。
３人がかりで顔をいじられ、服を着替えさせられ頭に長い髪を被せられる。
僕は今、メスの格好をしていた。
とてつもなく恥ずかしい。
｢やっぱりアタシの見立ては間違いなかったわね。アンタ、肌が白いからメイク映えると思ったのよ。ポムフィオーレに来ればもっと綺麗にしてあげられるわよ。｣
突然メスの格好をさせてきた人にそんなことを言われてもお断りである。
｢え、いや、先輩？これはどういう……？｣
｢男子校だから女形が少ないのよ。｣
｢はい？｣
何を言ってるのかさっぱり分からない。
僕に何をさせたいんだこの人は。
｢これを見ればわかるわ。行くわよ。｣
また別の部屋へ移動する。
この格好ではどこへも行けないため大人しく着いていく。
連れてこられた部屋は映像を映す機械がある部屋。そこで、1本の映画を見た。
すごく素敵な作品ではあった。だが確かにメスが少ない。むしろ1人しか出てこなかった。
｢どうかしら？｣
｢えっと、すごく良かったです。お話も面白くて切なくて。でも……。｣
｢圧倒的に華が足りない。｣
僕が言い淀んでいると
濁していたことをはっきり言われた。
｢えぇ、はい。そうです。｣
｢この作品はね、去年のアタシ達が作ったものなのよ。
女形は2つ上の先輩で今年はもう出られない。女役ができる役者を探していたところなの。｣
あー、なんか展開が読めてきたぞ。
これは勧誘だ。しかも逃げ場がないタイプの。
自分が交渉の手口として行うことをそのままされたような気分。
なるほど。獲物はこんな気分なのか。
慣れているはずの自分が引っかかった。僕もまだまだってことかな。
｢よかったら、うちの部活に来てくれないかしら？｣
妖しく微笑むシェーンハイト先輩。
面白い。乗ってやろうじゃん。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
部活決定
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黒梦(プロフ) - 紅紐さん» 見に来てくれてありがとうー！！！！そう言って貰えてめっちゃ嬉しい！！頑張って続きも書く！！！！ (2020年12月6日 15時) (
レス) id: 56087ab723 (このIDを非表示/違反報告)
紅紐 - 紅紐だよ！！！！！好き！！！ねぇこれ好き！！！これから続編まで一気に見てくる！！！！！ (2020年11月29日 7時) (レス) id: ae3c69c326 (このIDを非表示/違反報告)
黒梦(プロフ) - ウツボだよ☆さん» あわわわ死なないで〜！ありがとうございます！そう言っていただけてとても嬉しいです！ (2020年10月18日 23時) (レス) id: 61a2d14e4f (このIDを非表示/違反報告)
ウツボだよ☆ - グハァｯｯｯこの作品僕好きデスゥッッッﾁｰｰｰｰﾝ(死亡) (2020年10月17日 19時) (レス) id: 5d8b13751b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒梦 | 作成日時：2020年10月4日 2時
