16話 ページ17
｢わかった。ここで聞かなかったらお前は自分の友達を使ってでもぼくにまとわりついて邪魔をしてくるつもりなんだろ。
取引なんて言っておいて、要求を飲まざるを得ない状況をつくるなんて最低だな。｣
僕のことをよくお分かりで。
流石は双子、という所だろうか。
思ってることがよく分かる。
嫌々でも承諾してくれるだろうと思っていたら
やっぱり嫌々承諾してくれた。
契約なんて言いつつ脅しだというのも理解している。見透かされてるみたいで気持ち悪いが、それはお互い様だろう。
｢あはは、いいね。この契約が完了したら僕達はもう兄弟じゃない。｣
ニコニコしながら魔法を唱える。
もちろん、契約なのだからアズールの魔法を借りる。
精度は落ちるが一緒に考えた魔法だ。限りなく本物に近く作れる。
何度もこうして彼の魔法を使い僕一人でも簡単な契約をしてきた。
もちろん契約書は彼に渡すのだが。
そうすれば本物にしてくれる。
｢
呪文を唱えると輝く契約書が現れる。
目を見開くミヘイル。彼に魔法を見せるのは初めてだった。
｢他人のものを借りるだなんて、自分では何も出来ないお前にお似合いの魔法だな。｣
苦々しげにそう呟くと契約書にサインをしてくれる。
｢はっ、嫌味だね。
これで契約は成立だ。｣
契約書を回収し、とびきりの笑顔で告げる。
｢じゃあね、ミヘイル。｣
彼は何も言わずに僕を睨みつけながら
僕の部屋を出ていった。
これであいつが僕に構ってくることも二度とない。
あいつと決別したということは親からも見放されたということでいいのだろう。
嬉しくて無意識に笑みがこぼれた。
輝く契約書をもう一度見る。
これを、明日アズールに渡そう。
そして本物にしてもらう。
あとはNRCの話もしなくちゃ。
明日が楽しみだ。
ウキウキした気分のまま僕は眠った。
黒い封筒を握りしめて。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
ユニーク魔法｢
効果を詳しく知っていればその魔法を使うことが出来る。難しい魔法、自分に合わない魔法ほど魔力を使用する。
もう少し制限をかけますが、今回はこんな感じ。一緒に作ったから
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黒梦(プロフ) - 紅紐さん» 見に来てくれてありがとうー！！！！そう言って貰えてめっちゃ嬉しい！！頑張って続きも書く！！！！ (2020年12月6日 15時) (
レス) id: 56087ab723 (このIDを非表示/違反報告)
紅紐 - 紅紐だよ！！！！！好き！！！ねぇこれ好き！！！これから続編まで一気に見てくる！！！！！ (2020年11月29日 7時) (レス) id: ae3c69c326 (このIDを非表示/違反報告)
黒梦(プロフ) - ウツボだよ☆さん» あわわわ死なないで〜！ありがとうございます！そう言っていただけてとても嬉しいです！ (2020年10月18日 23時) (レス) id: 61a2d14e4f (このIDを非表示/違反報告)
ウツボだよ☆ - グハァｯｯｯこの作品僕好きデスゥッッッﾁｰｰｰｰﾝ(死亡) (2020年10月17日 19時) (レス) id: 5d8b13751b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒梦 | 作成日時：2020年10月4日 2時
