雨の生き様【煉獄杏寿郎】現代編最終章 (ページ21)

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病院ページ21

「怪我の具合はどうだ！？」

『上々ですけど、てかうるさい』

「それはすまない」

『座りなよ』

「う、うむ…」

パイプ椅子に座り少し無言になる

『ありがと、助けてくれて』

「いや、お礼を言われることなど」

『ごめんな、巻き込んで。』

「…」

『ほんと馬鹿だよな俺、捕まった挙句皆に迷惑かけて、狛治にもあんな顔させちまったし

俺だけ前世の記憶なかったし』

「…へ？」

そんな声聞いたことないぞ

『ほんと悪かった…辛かっただろう。俺の事はもう気にするなよ。ごめん「なぜお前が謝る」…。』

「謝るのは俺の方だろう！！」

ｶﾞｼｬﾝｯと立ち上がった瞬間勢いでパイプ椅子が後ろに投げ出される

「鬼殺隊の時も俺はお前のことを何も分かってやれず、この時代でも俺は君を傷つけた！！」

『杏寿郎…』

「俺は…君を殺してしまった…！」

『杏寿郎』

ハッと手で顔を覆っていたがゆっくりとその手を外すとAが腕を広げていた

『おいで』

「っ…」

21歳の大の大人が泣きわめくのは中々な光景だ