学校生活 ページ9
『信じません』
その一言で会話は終わった
自分には前世の記憶があると言うのだろうか
何を言ってるのか分からない
やっと6限まですべての授業が終え直ぐに帰ろうと席を立つ、じゃないと絶対にその後が長くなるからだ
「もう帰るのか!?」
ほらきた
『…お前たちは』
「部活の見学をしに行こうと思っていた!」
「刀振るうぞ」
「竹刀だよ…剣道なんだから」
剣道部…
『そっか、じゃあまた明日な』
「Aも行くぞ!」
『は?ちょ』
「早く行くよ〜」
「勝負!勝負!」
何故こうなる
___________
______
「振ってみろ」
『えー…』
何故か服を着替えさせられ竹刀を持たされると目の前で腕を組んでいる顧問の冨岡先生に目をつけられていた
ブンッと空気が揺れる音が鳴る
『(あ、意外と悪くない…かも)』
「…やはりか」
『え?』
「いや、何でもない続けろ」
そう言うと炭治郎達の元へと向かってしまった
『…なんなんだ』
***
「冨岡さん…Aさん、どうですか?」
「記憶が完全にないのは本当らしいな」
「はい…それっぽい単語をだしても首を傾げたり
嘘の匂いはしないんです」
「だが希望はあるぞ」
「え!?」
冨岡さんは再びAの方に目線だけ送る
竹刀を振りながら真剣に向き合ってくれている姿勢に少し嬉しさを感じた
「竹刀の持ち方や太刀筋…あの時と似ている…
諦めなければきっとお前達のことも思い出す」
「本当ですか!?」
「諦めないだろお前は」
「もちろんです!!煉獄さんの為にも…必ず思い出してみせます!」
「あぁ」
冨岡は昨日の出来事を思いだした
Aと再開したその後トボトボと帰ってきた煉獄は教員机に顔を伏せフルフルと震えながら重々しい空気を纏っていた
あんなに落ち込んだ煉獄を見たのは初めてだった
周りもAに記憶を取り戻して欲しく全面協力すると誓ったばかりだった
『ふぅ…』
「(懐かしいな)」
寂しくもありながら少し再会を嬉しく思う冨岡だった
「むふふ」
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革ベルト
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時雨 - な…泣く…素敵な小説を書いてくれてありがとうございます… (2021年3月16日 10時) (レス) id: 3067d420d6 (このIDを非表示/違反報告)
テララ(プロフ) - 蓬莱寺さん» ありがとうございます!コメントが私の頑張る糧になります!もう少しお付き合い下さい (2021年1月15日 1時) (レス) id: 6f93d0d76b (このIDを非表示/違反報告)
蓬莱寺(プロフ) - 鬼滅編・現代編と続けて読みました。続き楽しみにしています (2021年1月14日 8時) (レス) id: de353d3df7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:テララ | 作成日時:2021年1月4日 3時