よくあること ページ25
『…なんでそこまで…なんで?』
「…人は1人でなんか生きていけない」
『俺は生きていける』
「俺は君にそうであって欲しくない」
暖かい手が背中と頭に周り強く、それでいて優しく抱きしめられた
「人には…必ず理由があり生を受ける。仲間と出会い大切な者を守り、責務を果たす為に
俺は君にそんな悲しい顔をして欲しくない」
悲しい顔なんてしていない
昔から笑顔は得意だ
笑えば周りも笑ってくれた
『悲しくなんて…』
そうだ、涙が出るのも今熱を出して情緒が不安定だから
「俺は…君が大切で仕方ない」
『…っ』
「君の心の重りを俺が受け止める、君とやりたいことが沢山ある。飯を一緒に食べたい、買い物もしたい
誕生日だって祝いたいし昼寝もしたい!
たくさんあるんだ」
『なんだそれ、俺はお前の兄弟でも家族でもないぞ…』
「だからなんだという!
そんなもの関係ない!」
君が覚えてなくても俺が覚えている
君の強さと優しさがどれほど俺の心の支えとなりどれほど励ましてくれただろうか…この両手に、この両足に力を与えてくれただろう…
君がこの世を去ってからも俺は精一杯生きることが出来た
心を燃やすことができた
でも君のいない寂しさに頬を濡らしてどれほど後悔しただろう
なぜ言葉をかけてやれなかったのか
だから今
「俺を…頼ってくれ」
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時雨 - な…泣く…素敵な小説を書いてくれてありがとうございます… (2021年3月16日 10時) (レス) id: 3067d420d6 (このIDを非表示/違反報告)
テララ(プロフ) - 蓬莱寺さん» ありがとうございます!コメントが私の頑張る糧になります!もう少しお付き合い下さい (2021年1月15日 1時) (レス) id: 6f93d0d76b (このIDを非表示/違反報告)
蓬莱寺(プロフ) - 鬼滅編・現代編と続けて読みました。続き楽しみにしています (2021年1月14日 8時) (レス) id: de353d3df7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:テララ | 作成日時:2021年1月4日 3時