よくあること ページ22
『ソレで結局飯 腹いっぱい飯食って爆睡かよ』
「ははは！元気があって大変よろしい！」
『…帰らないんですか』
「竈門少年達は泊まると親御さんに連絡をしたらしい」
『最初っからそのつもりだったわけですね…』
はぁ…とため息が落ちる
「騒がしくしてすまない」
『…移っても知りませんから』
「移してしまえ、そして早く元気になってくれ」
真っ直ぐこちらを見る煉獄
『…なんでここまでするんですか』
「ん？」
『ただの生徒1人の為にやることじゃない…お節介にも程がある』
「お節介上等だ、大切な…生徒1人を気にかけて何が悪い」
『…俺こいつらに酷いこと言って突き放そうとしたんだぞ』
「この子達はそれを気にしない、ましてや逆効果だと思うがな、突き放そうとすればするほどこの頑固者達は君に世話を焼くだろう
そういう連中なのだ、彼らは」
優しいその顔は爆睡している炭治郎達の頭を少し撫でると布団を一人一人にかけてやる
「それにしても1人でこんなに大きな家に住んでいては寂しくないのか」
『…』
「…なにか理由が…」
そこで煉獄はハッとした
聞きすぎてはいけない。また踏み込んでは行けないところまで踏み込んでしまったのではと口に手を当てる
屋上で一緒に昼飯を食べた時家族のことや兄弟のことを聞いた瞬間良くない顔をしたのを思い出したからだ
『…』
「す、すまない！今のは忘れてくれ…」
『…よくある話ですよ』
ゴソゴソッと音がするとAは来ていた白い長袖の服をおもむろに脱ぎ始める
「なっ！風邪を引いてるのだ…ぞ」
煉獄は顔を上げ目を見開いた
『だから言ったでしょう…よくある話だって』
身体中の無数の傷や治らない打撲の跡
腹の大きな傷
『ふはっ、何その顔』
「…なんだ…それは」
Aのその顔は
「っ」
辛く、切なく
今にも消えてしまいそうな表情をしていたからだ
ラッキーアイテム
革ベルト
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時雨 - な…泣く…素敵な小説を書いてくれてありがとうございます… (2021年3月16日 10時) (
レス) id: 3067d420d6 (このIDを非表示/違反報告)
テララ(プロフ) - 蓬莱寺さん» ありがとうございます！コメントが私の頑張る糧になります！もう少しお付き合い下さい (2021年1月15日 1時) (レス) id: 6f93d0d76b (このIDを非表示/違反報告)
蓬莱寺(プロフ) - 鬼滅編・現代編と続けて読みました。続き楽しみにしています (2021年1月14日 8時) (レス) id: de353d3df7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：テララ | 作成日時：2021年1月4日 3時
