雨の生き様 【煉獄杏寿郎】

無限列車 ページ38

獣の呼吸

雷の呼吸

水の呼吸

炎の呼吸




みんなが戦っている

血鬼術に呑まれているとは柱として不甲斐なし



『穴があったら入りたい』


この汽車は八両編成

煉獄が後方五両を守っており残りの三両を善逸と禰豆子が守っている


つまり


『三両の状態に注意しつつ前方を攻める』

お前の作戦







乗ったぞ



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強制昏倒睡眠・眼




「(血鬼術！！)伊之助夢の中で自分の頸を斬れ！覚醒する！！」




覚醒した瞬間に周りの目と視線がかち合い必ず強制的に眠らされる



目覚めるんだ

目を覚ませ

自分の頸を斬れ




頸を斬るんだ！

斬って

斬って





斬って



早く目を覚ませ！！





『つまらん死に方をするな竈門炭治郎』

「はっ！！」



己の頸に刃を向ける炭治郎の手首をつかみ地面に突きつける



『これは現実だ、罠にかかるな。集中しろ』

「A…さん！」


「てめーも来てたのかよ！俺様の手柄横取りにする気だな！？」

『しねーよ…て言うかお前術にかかってないのか』


「グワハハ！俺は山の主の皮を被ってるからな！
恐ろしくて目ェ合わせらんねぇんだろ！」

『なるほど…視線か』



「！…Aさん！！」


「夢の邪魔をするなぁ！！」

「っ…！」


『なっ』




ドッと炭治郎の腹に刃物を突きつけてきた男はAが瞬時に手刀を入れ気絶させた




『くそっ傷を見せろ！』

「大丈夫…です。早く鬼の首を斬らないと！」

「ッチ…」


『…わかった。呼吸を合わせるぞ、着いてこい』

「俺に命令するんじゃねぇ！！」




攻撃が当たらないところに男を避け襲いかかってくるいつくもの肉片の腕達を避けながら汽車の上へと飛ぶ


『雨の呼吸…弐ノ型、霧雨』



肉片達の感覚を麻痺させその隙に伊之助が切り裂く



また強制的に眠らせようと大きな目達が瞳を開くが血鬼術を使う前にAがその場の全ての目を斬る



空間を作りそのまま炭治郎が首の骨目掛けて刃を振るう







「ヒノカミ神楽、碧羅の天」

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