御館様 ページ30
「元気かい?今日は雨が降っているね」
『…』
「この間の合同任務お疲れ様、炭治郎達はどうだったのかな?」
『まだまだ未熟です』
「ふふ、未熟だね。つまり伸びしろがあるということだ」
『…若い芽は育っております』
「君の口からそんなことが聞けるとは…嬉しいよ」
顔を上げ真っ直ぐとこちらを見つめる御館様
『御館様、貴方には感謝しかありません。こんな俺を柱に任命してくださり、この命を鬼殺隊の為に注ぐことが出来ました
今の俺があるのは御館様が御尽力を尽くしてくれたから』
「そんなことはないよ」
優しい声が心に響く
あぁ、ここにいたいな
「Aは辛くとも、悲しくとも…いつも頑張ってくれた。その力は君のものだ、ありがとう」
『っ…』
「複数の隊士が汽車で行方不明となっている
そこに炎柱である杏寿郎に向かってもらうつもりだ、もちろん、炭治郎達にもね」
『…杏寿郎に』
「十二鬼月の可能性が高い」
『その任務俺も行きます』
「…”予知”だね」
『はい、今までの鍛錬の成果…任務を完遂させて参ります』
「あぁ、よろしく頼むよA」
『御館様…いままでありがとうございましたっ』
手を前につき畳に額をつけながら頭を下げる
近くに御館様が来る気配がし肩に優しく手を置かれる
温かいなぁ…
「行っておいで、私の可愛い子よ」
『はいっ』
雨がいつまでも降り続けていた
これが俺の最後の任務だ
128人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆず@yuzu - テララさん» 更新頑張ってください!現代編とかもう絶対面白い! (2021年1月3日 14時) (レス) id: 85e74b7017 (このIDを非表示/違反報告)
テララ(プロフ) - ゆず@yuzuさん» もう少し続きます!現代編も是非! (2021年1月2日 12時) (レス) id: 6f93d0d76b (このIDを非表示/違反報告)
ゆず@yuzu - 現代編!!!!!!まって気になる!!!!!! (2021年1月2日 10時) (レス) id: 85e74b7017 (このIDを非表示/違反報告)
テララ(プロフ) - うる。さん» こんにちは!とても嬉しいです!続編もあるので是非ご覧になってください! (2021年1月2日 0時) (レス) id: 6f93d0d76b (このIDを非表示/違反報告)
うる。(プロフ) - はじめまして。とても楽しく読ませていただいています!応援しています(^^) (2021年1月1日 4時) (レス) id: c6a0500e78 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:テララ | 作成日時:2020年12月5日 18時