42.気づいたんだ ページ44
キヨside
パンッ！
弾け飛ぶ様な音が鳴ったらスタート。
歓声もすごい。最初のやつが二人目に回した時点で四つの団中二位。二人目の女子は懸命に走っているが後ろのやつが速い。
一人抜かされて、三位。
そこでAにバトンが回った。
ぐんぐん進んでいく。風を切るように。二位の人にどんどん近づいていって、隣に並ぶと……
「「Aっ！！！！」」
思いっきりコケたんだ。何かにつまづいた感じじゃなかった。
どちらかと言うと……押された。
俺だけじゃなくてうっしーの声も聞こえた。
大丈夫かと近づいていこうとしたが、Aはすぐに立ち上がって走った。
膝はずるむけで痛々しい赤が足を埋め尽くしてる。
少し顔を歪めているし、先程とおなじスピードとは言えないけれど、一般の女子よりは速いであろうスピードで走っている。
二位の人との差はある。それでもそれ以上突き放されないようにと懸命に走っている。
そして、バトンが俺に渡った。
「ごめん！後よろしく！」
そういうAの声が聞こえて、お前は充分頑張ったよと思いながら大きな声で言った。
「任せとけ！！」
ビュンビュンと走っていく。ここまで頑張ってきたAの為にも。
絶対負けねぇ。二位のとこのやつはもう抜いた。
一位は無理か……？そう思ったけど諦めるなんて俺らしくない。最後まで結果はわかんねぇだろ。
「キヨがんばれっ！！！あとちょっと！抜けぇ！！！」
くん付なしで呼ばれたの初めてかも知んない。
あぁ、やっと気づけた。
やっぱ俺、
Aが好きなんだ。
「ゴールっ！さて、一位はずっと首位をキープしていた青団か！それとも劇的に巻き返した赤団か！？」
俺にはわかる。
この勝負。
「一位は……赤団だァァァァァ！」
俺の方が速かった。
赤団は全員すごく嬉しそうだ。
そんな様子を横目に見て俺はAを探す。
どこ行った？
探しても見当たらない。と思ったら何故かざわついていた。
皆の視線の先を追うとそこには、
うっしーにお姫様抱っこされたAがいた。
実行委員だから保健室にでも連れてく気か。でもな、うっしー。
俺だって気持ちに気づいてんだから譲らねぇぞ。
うっしーだって、Aが好きなんだろ？
「うっしー。俺が連れてくよ。」
「……別にいいよ。さっきまで走ってたんだろ、ゆっくりしてろよ。」
違う。それじゃダメなんだ。
「俺が連れてきたいの。」
そう言ってAをかっさらった。
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クロミミ(プロフ) - 美怜さん» 全然ですよ！いい意見が貰えました！助かりました！今後の成長のために使わせて頂きますね。嬉しいです。有難うございます！これからも見てくださればうれしいです！ (2019年4月11日 20時) (
レス) id: 25617d98ae (このIDを非表示/違反報告)
美怜(プロフ) - クロミミさん» 本当に気分を害されたらすみません…これから本当にこの作品の応援をしていきますね！！(*^^*) (2019年4月11日 20時) (レス) id: a91e59d2ae (このIDを非表示/違反報告)
クロミミ(プロフ) - 美怜さん» 更新を頑張っていきたいと思っているのでよろしくお願いします。 (2019年4月11日 19時) (レス) id: 25617d98ae (このIDを非表示/違反報告)
クロミミ(プロフ) - 美怜さん» するんですけど、色々と伝わっていないということが分かりましたので、もう少し工夫をしていきたいと思います。私だって凡人ですよ！私みたいな文才のない者が書いた作品をわざわざ読んで頂き、わざわざアドバイスまで下さってありがとうございました。これからも (2019年4月11日 19時) (レス) id: 25617d98ae (このIDを非表示/違反報告)
クロミミ(プロフ) - 美怜さん» なるほど。確かにそうかもしれませんね。私的には主人公がそれほどに皆に気を許しているというか、理解し合ってるという感じのことを伝えたくてそういう書き方をしているのですが、上手く伝えられていないようですね…。主人公視点をあまり書かないのもこだわりだったり (2019年4月11日 19時) (レス) id: 25617d98ae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：クロミミ | 作成日時：2019年2月9日 22時
