14.気遣い ページ16
牛沢side
俺らはAが帰ってくるまでひたすら喋ってた。
まぁなんか、二年連続俺ら全員が同じクラスってことで、イエーイってなってゲームすることになったんだわ。
うん、普通に遊ぼってなっただけなんだけどな。
どこでするとか何時でするとかそんな話を始めた。刹那、ガラガラという音が聞こえた。
「あ、みんないたんだ。」
教室に入ってきたのは俺の幼なじみ。
「遅かったじゃん。なんの話してたんだよ。」
俺はAに問いかけた。
その時だった。一瞬。ほんの一瞬。俺から視線を外した。
「あー。んっとね、また委員長やるならよろしくみたいな話だった。」
目が泳いだ。確かに一瞬。でも、間違いない。
「おい。A。目見て言え。ガッチさんとなんの話した。」
俺が言うとAは俺をほんの一瞬睨みつけたように見えた。
周りの空気が悪くなるのを感じる。いつも悪ふざけをするこいつらも笑ってない。
「だから、委員長やるならよろしくって話だったってば。なに、どうしたの？うっしー？」
あくまで、そう言い続けた幼なじみ。
何年いると思ってたんだ。分かってたんだよ。
「嘘だろ？目、泳いでたぞ。」
そういうとAは少し、面倒くさそうに。周りにバレないようにほんの一瞬、酷く冷たい目で俺を見てまた少し笑顔をつくる。
「えぇー？なんで分かるのさうっしー！
本当はね、明日お母さんとお父さんが学校生活見に来るって話だったのさ！
まぁ。
たったそんだけだけど。ね？」
こいつの、親。
こいつが猫を被らないとやってられないほどの人。
それが、明日来る？
ずっと海外に居て、滅多に帰ってこない、あいつの親。
ね？なんて可愛い言葉を使ってるけれど、それは、ここでは、それ以上聞くなという線引きだ。
だから俺は
「んだよ、そんだけなら一回目で言えよ」
そんだけなわけないけど、それに乗る。
「はいはい、ごめんねー」
そう言ってヘラヘラと笑う。強がってることも、キヨとフジの前だから軽く猫をかぶっているのもわかってる。
「え、Aちゃんの親明日来んの？」
空気を読まずに口を開いたのはレトルト。
こいつはAに昔、何があったのか知っている。
だから、Aの親が最低なのも分かっている。
だからこの質問はきっとレトルトなりの心配で、気遣いなんだとは思う。
ただ、それをAが優しさとして受け取ったかどうかは別だ。
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クロミミ(プロフ) - 美怜さん» 全然ですよ！いい意見が貰えました！助かりました！今後の成長のために使わせて頂きますね。嬉しいです。有難うございます！これからも見てくださればうれしいです！ (2019年4月11日 20時) (
レス) id: 25617d98ae (このIDを非表示/違反報告)
美怜(プロフ) - クロミミさん» 本当に気分を害されたらすみません…これから本当にこの作品の応援をしていきますね！！(*^^*) (2019年4月11日 20時) (レス) id: a91e59d2ae (このIDを非表示/違反報告)
クロミミ(プロフ) - 美怜さん» 更新を頑張っていきたいと思っているのでよろしくお願いします。 (2019年4月11日 19時) (レス) id: 25617d98ae (このIDを非表示/違反報告)
クロミミ(プロフ) - 美怜さん» するんですけど、色々と伝わっていないということが分かりましたので、もう少し工夫をしていきたいと思います。私だって凡人ですよ！私みたいな文才のない者が書いた作品をわざわざ読んで頂き、わざわざアドバイスまで下さってありがとうございました。これからも (2019年4月11日 19時) (レス) id: 25617d98ae (このIDを非表示/違反報告)
クロミミ(プロフ) - 美怜さん» なるほど。確かにそうかもしれませんね。私的には主人公がそれほどに皆に気を許しているというか、理解し合ってるという感じのことを伝えたくてそういう書き方をしているのですが、上手く伝えられていないようですね…。主人公視点をあまり書かないのもこだわりだったり (2019年4月11日 19時) (レス) id: 25617d98ae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：クロミミ | 作成日時：2019年2月9日 22時
