金髪狼少女と個性豊かな幹部たち【wrwrd!】 (ページ22)

今日:10 hit、昨日:7 hit、合計:15,392 hit

【21】赤色の想いページ22

tn｢でも我々国に来てそんなに経ってない方に仕事をやらせるってのはちょっと…やっぱダメやって！｣

『大丈夫ですから！初めてパソコンを弄って見たときも大丈夫でした。使い方も分かりますし！』

そう言いながらトントンさんの背中を
押していく。

『僕はトントンさんに休んで欲しいんです！』

tn｢！｣

『僕は狼で人は信じたくないってずっと思ってました。でも貴方達に会って少し変わったんです。貴方達に会ったおかげで僕もこうして過ごせているんです。』

tn｢…！｣

『だからそのお礼として受け取ってください!』

僕の頭をポンッと叩き
僕の視界の高さまで屈んでくれる。

tn｢じゃあ、お願いしてもええか｣

申し訳なさそうに微笑みながら
言った。

答えはもちろん

『はい！』

そう言うとトントンさんは立ち上がろうと
したが、体がふらっとフラついていた。

僕はトントンさんの体を支えた。

tn｢あぁ。ありがとうAさん｣

『昨日ちゃんと寝たんですか？』

そう言うとトントンさんは
そっぽを向きながら言った。

tn｢昨日は全く終わらんくて…睡眠時間4時間｣

『はい！寝ましょうね～』

ーー

トントンさんをちょっと介護しながら
ベットに寝かせた。

丁度、その部屋にパソコンと
作業出来そうな机と椅子があったため
それらを借りた。

『……、』

静かな空間に二人きり
そう考えると思ったことのない感情が
溢れてくる。

『トントンさん、これは－－－』

言葉が止まった。

寝かせてから数分しか経っていないのに
トントンさんは小さな寝息を立てて
寝ていた。

その寝顔は天使のように可愛くて
綺麗だった。

一度作業を止め
トントンさんが寝ているベットの端に
腰を掛けトントンさんの頭に触れる。

一度目を瞑り

またパソコンと書類と
向き合った。

それから数時間後
トントンさんは目を覚まして
僕に声を掛けたらしいが今度は
僕が机に伏せて眠っていたらしい。

任せてくださいなんて言ったのに…
恥ずかしい。

でも仕事の内容はすべて
終わらせることができた。

－－

寝る数分前のtn side

こんな大変な仕事を
手伝ってくれる人なんて
なんて優しい人なんやAさんは

机に向かって真剣に取り組んでる
Aさん

このままだとAさんのことが
__になってしまうかもしれないな。

Aさんのおかげで久々に
とれた時間だ。

ゆっくりと眠りにつくことにしよう。
本当にありがとう。Aさん