【奴良組】この手に掴んだ幸せを。【ぬらりひょんの孫/男主】

幸せ51 ページ9

リクオ「でね、鴆くんすごいんだよ！

僕が聞いた草の名前全部答えてくれるんだよ！」


「鴆は物知りだからな〜。」


リクオ「うん！それにカッコいいんだよ!!」


「な！俺も鴆カッコいいと思う！」


リクオ「僕がそーだいしょーになったら、鴆くん一緒にいてくれるってー。

Aも一緒にやろうよそーだいしょー!!そしたら三人一緒だよ!!」


「ええ？う〜ん…;;」


リクオ「え〜〜。やろ〜よ〜。」







鴆から絶対安静を告げられて一週間。

リクオは毎日部屋にやって来て冒険話を聞かせてくれる。



最近はもっぱら、俺の治療のために宿泊中の鴆の話と





“そーだいしょー”の話ばかりだ。





リクオはじじいや親父に憧れて、そーだいしょーになりたいらしい。


うん。いいと思うぞ。

でもなリクオ、そーだいしょーは一人だけなんだぞ。普通は。





俺はそーだいしょーにならないのか？とよく聞かれるが

正直なところ分からん。



じじいも親父もカッコいいと思うし、なってみたくないわけではないが


どうもリクオみたいに全力でなりたい！っていうのが無いんだなこりゃ。



なんて言おうものなら周りからガッカリされるのは子供の俺でも分かるので、その話題が出たらトンずらしてる。

牛鬼とかはしつこいけどな！







「俺はもうちょっと大きくなってから考えるよ。」


リクオ「Aもう大きいじゃん。」


「そりゃリクオよりはな。」






なんて呑気してると、ガラッと障子が開いて

今日もハｇ…(( 特徴的な頭をしたじじいが入ってきた。





ぬらりひょん「なーに人の頭ばかり見とるんじゃいA。」


「いんや〜？べっつに〜？」


ぬらりひょん「お主年々鯉伴に似てきたのぉ…。

とぼけ方がまるで同じじゃぞ。」


「ゲッ！嘘だろ！？」







鯉伴「ゲッてなんだ、ゲッて。」






「親父！」


リクオ「おとーさん！」


鯉伴「こんな男前に似てるって言われてんだからもっと喜べよ。」


「自分で言うなよ。」


ぬらりひょん「まあそれは置いといて…


リクオ、すまんがちぃ〜っとお外で遊んでてくれんかの〜？」


リクオ「え〜？なんで？」


鯉伴「お兄ちゃんと大事な話があるんだよ。

いい子だから、鴆と遊んでおいで。」






な？と頭を撫でられると、リクオはしぶしぶ頷いて鴆の元へ向かった。


なんだ？俺に話って。






ぬらりひょん「さて…


Aにはちと辛いじゃろうが…。」

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