Song*42 ページ7
ライブ当日
今はまもなく始まる開場に合わせてお客さんが整理番号順に並んでる
のを会場2階にある楽屋から見ている状態。
どこまでも続くように見える長蛇の列に思わず人多…と呟いてしまう。
『私、ほんとにこの人たちの前で歌うの…?』
な「そうだよー、覚悟しとけ笑」
そんなこと言って意地悪そうに笑うお兄ちゃんも、nqrse脅すなよーなんて苦笑いしてるあらきさんも何となく、緊張してるように見えて。
そりゃそうだ。この人たちはみんな「自分」を見に来てるんだから。
開場時間はあっという間に過ぎて、開演時間も刻一刻と迫る。
始まり方を確認したい、というスタッフさんについて部屋を出ていった2人を見送って、近くにあった椅子に腰掛ける。
今日私が歌うのは、夜もすがら君想ふ、ECHO、ロキの3曲。
そういえば3曲とも全然イメージの違う曲だ。
今私が着てる衣装は白を基調としたもので、可愛いけど可愛すぎない、うまく説明出来ないけど、可愛さとかっこよさを兼ね添えたような衣装で。
全然イメージの違う3曲を歌う、しかも途中で着替える時間がないから1つの衣装で行く、なんて、きっとスタイリストさんも大変だっただろう…
なんて、改めてスタイリストさんのすごさに感動しながら衣装を眺めていると、コンコン、とノックしてリハで何回かお話して仲良くなった女性スタッフさんが入ってきた。
ス「失礼します。Aちゃん、そろそろ始まるけど…ってどうしたの、そんな衣装まじまじと見て。」
『あ、いえ…全然イメージ違う曲なのに、全部に合わせられる衣装を選ぶスタイリストさん、すごいなぁって思って…』
ス「ふふっ」
『?』
ス「その衣装ね、」
nqrseくんとあらきくんが選んだのよ。
『え、?』
ス「Aちゃんが出るって決まってから、毎回打ち合わせで話しててね。
千『雪』だから白を基調にしたいとか。白を基調にすると可愛くなりすぎちゃうって言っても千雪は曲に合わせてオーラも雰囲気も変えられる人だから大丈夫ですって」
『そんなことが…』
ス「2人が本当に真剣で、でもAちゃんのことすごい自慢げに話すの。本当に、一緒に出られて嬉しいんだなって思った。だから私たちスタッフもがんばっちゃったわ」
素敵でしょう?なんて笑うスタッフさんにつられて衣装を見れば、さっきよりずっと輝いて見えて。
『…はい。』
それぞれの想いと共に
いよいよライブが、幕を開ける。
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璃穂(プロフ) - みんと。@浮気性さん» 遅くなって本当に申し訳ありませんでした…まだ待っていてくださっていたら本当にお待たせしました!!またもう少しお付き合いくださいませ…! (2022年3月25日 15時) (レス) id: a64256496e (このIDを非表示/違反報告)
璃穂(プロフ) - 奏穂さん» 遅くなり本当に申し訳ありませんでした!!ようやくコロナが少しだけ落ち着いてくれましたので更新させていただきました!もう少しお付き合いくださいませ…! (2022年3月25日 15時) (レス) id: a64256496e (このIDを非表示/違反報告)
みんと。@浮気性 - あああああ気になる…!!!お仕事大変だと思いますが、のんびり待ってます!!!頑張ってください…!! (2022年1月14日 20時) (レス) @page37 id: d959435e19 (このIDを非表示/違反報告)
奏穂(プロフ) - はじめまして…好きです…更新大変かもしれませんが、待ってます…!!終始ドキドキがとまらねぇよぉ!! (2021年11月14日 19時) (レス) @page37 id: 5fde90380a (このIDを非表示/違反報告)
璃穂(プロフ) - アイル*さん» お返事遅くなり申し訳ありません、うれしいお言葉ありがとうございます!今後とも宜しくお願い致します。 (2021年6月11日 21時) (レス) id: a64256496e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:璃穂 | 作成日時:2019年6月27日 14時