+20.夢からさめても ページ34
眩しいくらいキラキラ輝くスポットライトが私を照らす。
客席にはペンライトの光の海が広がって、歓声が私を包み込む。
これが夢ならこのまま終わらないで欲しいな…
・
・
・
「……あれ？」
目を開けると見慣れた自分のベッドで、起き上がってぼんやりと部屋を見回す。
鏡に映る寝癖頭のわたし
(やっぱりさっきのは夢だったのかも…)
だって昨日の私と今日の私じゃ全然違うもん
・
階段を降りてリビングへと行くと珍しく3人が集結していた。
「あ、起きてきた…！」
「…マヨ、おはよ」
「マヨさんおはようございます」
めいちゃんとあらきさんのニコニコ笑顔に迎えられて、寝ぼけた顔のなるせの隣に座る。
「お、おはよ」
目の前に座っためいちゃんが嬉しそうに私の顔を覗き込む。
「よく寝たじゃん、二日酔いじゃない？」
「うん、へーき」
キッチンに立つあらきさんは穏やかな笑顔で私に問い掛ける。
「コーヒーいりますか？」
「あ、ありがとうございます」
「あらきさん！俺も！」
「はいはい、なるせは？コーヒーいりますか？」
「…いるぅ」
4人分のコーヒーを淹れるあらきさん
めいちゃんは愛犬が持ってきたおもちゃで戯れている
あまりにもいつも通り過ぎる朝の風景と昨日のギャップに頭が追い付かず、その光景をぼーっと眺めていると隣に座ったなるせがそれを見て笑う。
「ふふっ」
「…？なに？」
「ん〜ん、なんかぼけ〜っとしてるなぁと思って」
「頭が追い付いてないかも」
「そっか、で？久々のライブはどうでした？」
「…えっと、まだふわふわしてる」
だろうね、と机に頬杖を突いたなるせが笑う。
「…楽しかった？」
「うん、楽しかった」
「なら良かった」
なるせが私の頭を撫でる。
「…ありがと」
それを見ていたあらきさんとめいちゃんが「お、甘やかしタイムですか？」「え！？ズルい！！俺も！」と私の方へ寄ってくる。
「マヨさん、よく頑張りましたね」
「スゲ〜良かったよ！」
「ぎゃ〜！？」
大の大人3人が私に群がってくしゃくしゃと髪を撫でる。
それが恥ずかしくて、嬉しくて、泣きそうになるのを我慢して私は笑った。
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うたたね(プロフ) - ゆんさん» ありがとうございます☺️✨楽しんでいただけたようで幸いです💕 (10月1日 16時) (
レス) id: 6910b7a819 (このIDを非表示/違反報告)
ゆん - 面白すぎて一気に読んでしまいました😍‼️幸せの具現化すぎて、一生読んでたいです😭🙏🏻 (10月1日 11時) (レス) @page20 id: 0439cd6fa9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うたたね | 作成日時：2023年6月24日 21時
