中島くん、いいかげんにして【Kento.N】 (ページ15)

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放課後になって姫の家に来た。

1人で。

緊張するから一緒に来てくれって風磨に頼んだけど風磨は今日溺愛してる彼女とデートらしいので断られた。くそ。

先生から姫の家の住所を教えてもらい、スマホの地図アプリを頼りに姫の家まで来た。

だがインターホンを押しても誰も出てくる気配がない。

姫は風邪だから動けないし、病院に行くなら午前中に行っているはず。親御さんはきっと仕事だろう。

どうしたもんかなあ、と思って何気なく扉を引くと、なんと開いてしまった。

『、えっ』

これで入ったら俺やばいかな？？やっぱ不法侵入になっちゃうよな？？？

でも姫にこれ届けなきゃいけないし…

寝顔、見たいし…

ごめん、完全に俺の目的は後者。

1人で考えることはや5分、俺は覚悟を決めました。

入ります。

『お邪魔します…』

お邪魔します、仁科家。

そして勝手に入ってごめんなさい。

靴を脱いで揃えて、2階に上がって姫の部屋を探す…までもなかった。

2階に上がってすぐの部屋でした。

ドアの前に立って深く深呼吸。

この中に、いるんだよな……

『姫…？入るよー…？』

頑張れよ、俺の理性。