中島くん、いいかげんにして【Kento.N】 (ページ16)

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…なんか、おでこのあたりが冷たい。

ひんやりして気持ちがいい。

なんでだろ…

｢…((ﾊﾟﾁ｣

『…あ、姫起きた？おはよ』

｢おはよう…中島くん……

…中島くん？｣

いやなんで？？

え、まって私鍵閉めてなかったっけ？？

1人で百面相してると中島くんが笑いながら説明し始めた。

『あのね、今日俺が姫の家に来たのはね、先生にプリント届けてきてって頼まれたからなんだけど…

インターホン押しても誰も出ないし、鍵も空いててて物騒だったから、勝手に入っちゃったんだよね。

まあ俺が入っておいて物騒って言うのはどんなのって感じだけど笑』

｢いやまあ…そうなんだけど… ｣

鍵はちゃんと閉めてくれたらしい。

意外と常識があったよ中島くん…

『ところで姫、熱まだあるみたいだけど大丈夫？しんどくない？』

｢あ～…今それ忘れかけてた｣

言われるとしんどくなる。

急に目眩が襲ってきて、起き上がっていたけどまたベッドに横になった。

あーなんか中島くんてやっぱイケメンなんだよな…目はぱっちりしててキレイな形してるし鼻とかすっとしてるし何より喉仏めちゃめちゃ好き。性格も良いし一つ一つの行動がスマートで、なんか紳士ってか王子って感じの、素敵な男の子。

そう考えるとやっぱり疑問。

なんで私なんか好きなんだろう。