・ ページ17
「ねーねー中島くん」
『ん、どうしたの姫?やっぱしんどいよね?』
1回横になった姫がまた起きあがってきて俺に話しかける。
横になったままでいいのにな…気でも使ってるんだろうか。そんなとこも好き。
「なんで中島くんは私が好きなの?」
…なんてこと言い出すんだ
なんでって、理由なんかないのになあ。
なぜかAを好きになっちゃったんだもん。
それを本人に言えと??なかなかSだね姫は。
「中島くん??ねえってばぁ」
そんな目で俺を見ないで。
止まんなくなっちゃうからさ。
『…理由は…特にないよ
だって好きになっちゃったんだから、』
「…え、」
何言ってんだ俺。
こんなの、今言うことじゃないだろ。
「……けんと、くん」
『…、!』
Aが俺の服の裾を掴む。
そのまま自分の方に引き寄せて、俺に抱きついた。
『姫やめて、熱あるんでしょ?』
そう言って離そうとすると、上目遣いで俺の顔を見上げる。
「…大丈夫だよ、だってけんとくんが治してくれるでしょ?」
…ああ、俺も熱あるのかな。
Aの顔が赤く見える。
いつも可愛いけど、いつもよりももっとずっと、可愛いって思う。
押し倒したいって思っちゃう。
Aの唇に、触れたくなる。
本当に可愛いなあ。
やっぱりどうしようもなく、好きだ。
止まらないんだよ。
だって好きに理由なんていらないでしょ?
『本当に…好きだよ、A』
俺のものになってよ。
真っ赤な顔したAに、口付けた。
479人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
☆ - ページ13 かぜ? の【昨日の雨すごかったし風邪も強かったから】→風も、 ページ16【鍵も空いててて】→開いてて(漢字間違えと「て」1つ多い)だと思います。 (2019年5月27日 20時) (レス) id: 44d28ad2ed (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:くろ | 作成日時:2018年8月13日 18時