【募集企画】新撰組達よ、集れ。そして戦え。【小説２】

【第六十九話】どうしたら【虹輝 彗】 ページ23

自室に戻り少し寝てから、起きると...。

自室の前に浅葱色の羽織と手紙が置いてあった。
急いでみると相樂からだった。

「新撰組...を離れる...？武力の進攻をやめる...？」


相樂はなんで新撰組を離れた...。
なにか大切なことがあったのか？
でも探したいなら...武力の進攻をやめる...。
ということは...刀を持たないで影之国と和睦しろ...というのか？

確かに、俺達は何人もの反対者を殺めた。
それがだめだった...ということか。

「...とにかく、相樂を探さねば。まだ近くにいるかもしれない！」


羽織りを着て急ぎ目に屯所を出る。

街中にいくとやはりいつものように人が多く行き交ってる。


「あ、新撰組だ！」

「あれは確か...副長！」

「また事件かしら...。」


多くの人々こちらを見る。
わちゃわちゃしてて邪魔だ。
道が通りづらい。

「今回は何も無いぞ。安心しろ。できれば道を通して欲しい。」


少し大きめの声で言った。
そうしても、まだまだ町人はわちゃわちゃしている。
俺は人の間をするりと急いで抜け、路地裏へ逃げ込んだ。
安心してふぅ...とため息をつくと、すぐに血の香りがしてきた。

「...これは...！」

奥の方に行ってみると...また屍の山が。
...相樂か。

「あいつ...これでは本当に新撰組が人殺しと思われてしまう...これ以上死人を出さないためには…あいつを探さないといけない。でも探すには武力の進攻をやめる。…相樂は探すに決まってるが陰之国とどう和解するか…。」

俺たちは…武力の進攻をやめる…。
影之国と話し合いでもするしか…。

「帰って組長に聞いて…また会議開かなければ。」

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