不安 〜黒子side〜 ページ44
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昼休み、同じ図書委員の子の襟を
正したことにしても、
今だって、僕に微笑んだことにしても、
Aさんは無防備すぎて不安だ。
何で不安なのかと聞かれたら、
それは
僕がAさんのことが…好きだから。
中学の頃からずっと好きだった。
僕なりにアピールというか…
少しは頑張ってきたつもりなのだけど
Aさんのことだから、
少しも気づいてないんだろうな…と思う。
その証拠に、今だって僕と二人きりでも
少しの警戒もされていない。
それはまぁ、信頼し合う友達だから、
というのもあるけど…
黒「…すみませんAさん。」
貴「えっ…」
ギュ
貴「テツ…君…⁉︎////」
いくら信頼できる友達だと思ってくれていても、
僕はただの友達としては見れません。
火神君との通話、切ってしまってすみません。
でも、今、なぜかすごく不安になって…
"君が誰かのもとへ行ってしまわないか。"
…分かってます。
君を想う人がたくさんいることは。
だけど今は…
今は…
黒「今は少し、
抱きしめていてもいいですか?」
貴「う、うん…//」
…そういうところが不安なのですが…///
急に抱きしめた僕に対して、
"何かあったの?"
"言える範囲でいいから頼ってね?"
と言ってくれるAさんは、
やっぱり僕の好きな人なんだと改めて思う。
…ん?
ふと、Aさんの首元に見えた赤い印。
これは…っ
黒「Aさん…
一つ聞いてもいいですか?」
貴「え、何?」
黒「この…」
するっ
貴「//!」ビクッ
黒「赤い印は何ですか…?」
知ってる。
Aさんの弱点が首なこと。
僕は体を少し離して、
Aさんの首にある印に触れた。
貴「え、えと///
し、るっ…印??///
あぁっ!ほんとだ…!」
Aさんは今気づいたみたいで
かなり焦っている。
貴「なんだろコレ…
虫ささ……れ…」
その時。
Aさんの顔が一瞬で、
僕が首に触れたときより真っ赤に染まった。
…心当たりが、あるんでしょうね…。
貴「あのっ、これは///」
黒「…Aさん。
誰に、つけられたんですか?」
僕はAさんの目を見て、
静かにそう言った。
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恋式(プロフ) - コンクリートさん» わっしょい!! (2016年2月6日 17時) (レス) id: a86f5297f6 (このIDを非表示/違反報告)
コンクリート - 甘めワッショイ! (2016年2月3日 20時) (レス) id: 67d395b977 (このIDを非表示/違反報告)
恋式(プロフ) - テンション高尾さん» 本当ですか!笑では、ちょいちょい甘めでいきます!^ ^ (2015年7月17日 22時) (レス) id: a86f5297f6 (このIDを非表示/違反報告)
テンション高尾(プロフ) - 高尾くんのエピソードぐらい甘めで大丈夫ですd(・ω・´)(私個人の話ですがwww) (2015年7月16日 18時) (レス) id: 67e3d2b0d2 (このIDを非表示/違反報告)
恋式(プロフ) - 水鳴の乙姫はみちょぱマニアさん» ありがとうございます(^^ もう、本当…頑張ります! (2015年5月1日 18時) (レス) id: a86f5297f6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:恋式 | 作者ホームページ:http://koisiki
作成日時:2014年4月9日 17時