【ジョジョ】時は、【男主&東方仗助】 (ページ4)

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雨の中からこんにちはページ4

「ちわーっす」

店の外は激しい雨が降っている。普通の人であれば外出を控える所であるが、どうやら仗助は違うようだ。アオは縫っていた生地から目を離して仗助を見た。おう、と返事しようとしたその口は声を発することなくパカンと開いたままとなった。
何故なら、そこに佇んでいたのは

「…仗助？」

「外さみぃっすよー。」

などと言っているのに、その体は雨でずぶ濡れな上に、これまた随分と派手にやったのだろう。頬や唇、手の甲や首筋、挙句の果てには服が破けている。

「…派手にやったなァ。」

あーぁ、服まで破けてら。と火を着けようとして止めていた咥えたままの煙草を静かに箱に戻してから縫い途中の服を縫いきって、仗助の元にタオルを持って歩いていく。
品のいい革靴はコツン、コツンと地面に当たると音を立てて、ふわふわに仕上げられたタオルを広げるとバホッと音を立てた。

「え、俺、タオル渡してもらえれば」

「いいから動くな。」

床が濡れる。そう言って仗助に思い切り良くタオルを被せた。アオの指先が仗助に付いた雨粒を拭き取るのと同時に血まで滲んでいる。白いタオルだからか余計に目立つ血は、どうも砂埃が混じっている。

「おら、服直してやる。脱げ。」

「は？！俺金ねぇよ！」

「お前から金なんかとろうと思ってないよ。ボタンも解れてるし、破けてるときた。お前のそのスタンドが直せないんなら俺が直すしかねぇだろ？」

本業だしな。と得意げに言ったアオは、こっちおいで。と仗助を手招きした。