2.走馬灯ってヤツ？ ページ3
うおっっっ 懐かしー！！！
中学のツレだ！！！！
チ○コばっかいじってたマコト！！
メガネかけてりゃあ頭イイと思ってるバカの山岸！！
番はってたアッくん！！
幼なじみのタクヤ！！
懐かしいなぁ、と思いつつ歩いていて、ふと駅の鏡に目をやるとそこにはダサいヤンキーが映っていた。
へ？
……は？え！？
カイキンにボンタン……
なんだこのダセェヤンキーは!!?
鏡を見ながら自分の顔を触って気づく。
このダセェヤンキーはオレだ。
中学生のオレだ！！しかもダサすぎる！！
オレこんなにダサかったっけ？
俺の全盛期のハズが……
よく見るとみんなダセェわ……
そしてポケットの中には500円玉とケータイ。
500円しか持ってねーのかよ、この時のオレって……
あ、しかもガラケーじゃん！懐かしー……
そう思いながらケータイを開いて待受画面を見た。
そしてとある異変に気付く。
ケータイには【2005年7月4日】とある。
2005年！？
え、ちょっと待てよ……
今が2017年7月4日だから……
12年前の今日！！？
……なんちゅーリアルな走馬灯だ…
「タケミチのイトコが渋谷三中のアタマでマジよかったよ」
「ん？」
「3年出張ってきたら、マサル君の名前出せばいーもんな！」
「ほ？」
適当に歩いている4人について行っていたら、アッくんにそう言われた。
そして山岸の言葉を聞いても理解が出来ずにいた。
「ちょっと待って、情報を整理したい」
マサル……マサル……えーっと……たしか
はっ！！
そうだ！！イトコのマサル君！！
渋谷三中の3年生で番はってるって言ってた！！
……ん？
「ちょ…ちょっと待って？マサル君がいると何がいーの？状況が全然掴めないんだけど」
俺の発言に4人がキョトンとなる。
え、オレ何か変なこと言った！？
「な、なんだよ？」
「オイオイ、タケミチぃ！！」
「アタマだいじょーぶかぁ！？」
「ハハハ…」
マコトが言うには今から喧嘩を売りに行くらしい。
渋谷三中の2年とオレたち溝中2年で“戦争”だとか。
え、今からその中学乗り込んで喧嘩すんの！？
ウソぉ…
オレだけ状況が掴めないでいたのか、タクヤが何故喧嘩するのか説明してくれた。
「
ナメられてる……そんなリユーで？
「そんなビビってるフリとかいらねーし！いつもみたいに出会い頭裏拳かましちゃうんだろ！？」
ウラケン……？
.
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作者名：くろっきー | 作成日時：2021年10月16日 13時
