49. ページ49
「か、わいいとか、なん、なんで…?」
初めてだ。
父親以外の男から、『かわいい』と言われたのは。
恥ずかしくて、目をそらす。
「そんなんわかんないっ!かわいいって思っちゃったんだからしょうがないだろっ!」
真っ赤な顔で月永はそう言ってきた。
けど、私の頭はまだこの状況に追い付けていなかった。
月永が、私を見てかわいいって…なんで?なんで、そんなこと思った?そもそも、なんでそれを私に言うの?
もう、頭がパンク寸前だ。
『かわいい』って言葉はたった四文字なのに、ここまで踊らされるのか。
「…月永、顔、真っ赤…」
「…っ、うるさいっ、おまえだって、おれのこと言えないだろ…っ…」
そうだね、と小声で呟く。
私もきっと、今顔が真っ赤だろう。
恥ずかしくて堪らないのだ。私も。月永が照れてるからとか、そんなんじゃなくて…『かわいい』と言われたことに対して、恥ずかしいのだ。
見つめあったまま、私たちは止まる。
目線をそらすタイミングがお互いわからなくて…いや、目線をそらすことが出来なくて…さっきからずっと、このままだった。
395人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「あんスタ」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
オレ嫁 - レオ君カッコいいですね!続き早くみたいです!頑張ってください (2017年4月5日 14時) (レス) id: 5c1f87f3f0 (このIDを非表示/違反報告)
Mao - 続き、待ってます。 (2017年3月9日 2時) (レス) id: f09d63c9ab (このIDを非表示/違反報告)
*雫莉*⇔梓(プロフ) - これから楽しみです(*^^*) (2017年2月8日 17時) (レス) id: 9615cd5628 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:睦月 | 作成日時:2017年2月6日 23時