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「……なんて、ね。ごめんね、急にこんなこと言って。」
なんだか、恥ずかしくなってきた。
苦笑いしながら、ぱたぱたと顔を手で熱を冷ますように扇ぐ。
月永はまだ黙ったままだったが、決してそこから離れようとはしなかった。
「…おれは、おまえの詞が嫌いだ」
しばらくすると、月永はそうぽつりと呟いた。
「…私の、詞?」
思わず、聞き返す。
彼は「うん」と言って、頷いた。
「おまえ、本当に書きたいものが見つかってないだろ。…だから、いつも中途半端だ。薄っぺらくて…せっかく才能があるのに、それを全然使いこなせてない!」
「あはは、褒めすぎ。才能なんてないよ。私より凄い人なんてたくさんいるし。」
「お世辞なんかじゃないぞ。おまえの才能は本物だ、みょうじ。自分の中で、まだそのことを認識できてないだけ。」
相変わらず、おかしなことを言う。
けど、褒められて悪い気はしないので…私は、「ありがとう」と呟いた。
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オレ嫁 - レオ君カッコいいですね!続き早くみたいです!頑張ってください (2017年4月5日 14時) (レス) id: 5c1f87f3f0 (このIDを非表示/違反報告)
Mao - 続き、待ってます。 (2017年3月9日 2時) (レス) id: f09d63c9ab (このIDを非表示/違反報告)
*雫莉*⇔梓(プロフ) - これから楽しみです(*^^*) (2017年2月8日 17時) (レス) id: 9615cd5628 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:睦月 | 作成日時:2017年2月6日 23時