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「…や、夏目…っ…」
だんだんと、溶けていくみたいだ。
夏目の言葉は、私を駄目にする。私を、おかしくしてしまう。
「苦しめるものから、救ってあげよう。怖いと感じるのなら、一緒にいてあげるから」
…何か、大切なことを忘れさせようとしている。…それは、わかるのに。
思い出そうとするほど、それが何かわからなくなってくる。
「…なつ、め…」
しばらくすると、体の力が抜けて…私は夏目に体を預けるように、そのまま意識を失った。
「…ごめんネ、ねえさん」
「夏目、とりあえずこっちだ。…目覚めたばっかなのにわり〜な、A。」
Aを抱える夏目をベットまで誘導しながら、零はそう言った。
「…素直な人間だからネ、ねえさんハ。だから、忘れろと言ったら忘れル。…気持ち悪いくらい、本当に素直ダ」
「そこがAのいいところだよな。たまに心配になるけど」
零と夏目は、そんな会話をしながら…ベッドを囲うカーテンを閉め、保健室を出ていった。
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オレ嫁 - レオ君カッコいいですね!続き早くみたいです!頑張ってください (2017年4月5日 14時) (レス) id: 5c1f87f3f0 (このIDを非表示/違反報告)
Mao - 続き、待ってます。 (2017年3月9日 2時) (レス) id: f09d63c9ab (このIDを非表示/違反報告)
*雫莉*⇔梓(プロフ) - これから楽しみです(*^^*) (2017年2月8日 17時) (レス) id: 9615cd5628 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:睦月 | 作成日時:2017年2月6日 23時