検索窓
今日:16 hit、昨日:12 hit、合計:168,251 hit

5. ページ6

…気のせい、だよね。


ちょうど来た電車に乗り込む。ドア側のレオの隣に、立った。


彼は何かを考えているのだろうか、窓の外を見ていた。


女子高生たちがレオを見てヒソヒソと話をしている。…そうだよね、アイドル…なんだもんね。


私は電車がつくまで、今日の授業は何なのか、などを考えていた。


だから、背後に来ていた人影に、気づかなかったんだ。


「…ねぇ。」


…急に、誰かが耳元で、私に向かって声をかけてきた。


「おっと、振り向かないで。振り向いたら、アンタの腕、どうなっても知らないよ。」



腕を強い力で掴まれている。私は、こく、と首を縦に振った。


声からして、女だろうか。


「…ねぇ、さっきなんで落ちなかったの?」


「…落ちなかった、って…」


やっぱり、あれはわざとだったんだ。私はさあ、と血の気が引いた。


女の人はクス、と笑うと、更に私に恐怖を与える一言を放った。


「…次会ったとき…またレオ様に近付いたら……わかるよね?」


つぅ、と首をなぞられる。


私は恐怖で、その場をしばらく動けなかった。

6.→←4.



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (158 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
272人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

my mame - るかちゃんの名前はカタカナではなくて平仮名ですよ (2018年2月22日 21時) (レス) id: b181078f9f (このIDを非表示/違反報告)
ゼロ - いいねー、うまい (2016年5月27日 16時) (レス) id: 5d58c5c7e3 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:睦月 | 作成日時:2016年5月20日 19時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。