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…気のせい、だよね。
ちょうど来た電車に乗り込む。ドア側のレオの隣に、立った。
彼は何かを考えているのだろうか、窓の外を見ていた。
女子高生たちがレオを見てヒソヒソと話をしている。…そうだよね、アイドル…なんだもんね。
私は電車がつくまで、今日の授業は何なのか、などを考えていた。
だから、背後に来ていた人影に、気づかなかったんだ。
「…ねぇ。」
…急に、誰かが耳元で、私に向かって声をかけてきた。
「おっと、振り向かないで。振り向いたら、アンタの腕、どうなっても知らないよ。」
腕を強い力で掴まれている。私は、こく、と首を縦に振った。
声からして、女だろうか。
「…ねぇ、さっきなんで落ちなかったの?」
「…落ちなかった、って…」
やっぱり、あれはわざとだったんだ。私はさあ、と血の気が引いた。
女の人はクス、と笑うと、更に私に恐怖を与える一言を放った。
「…次会ったとき…またレオ様に近付いたら……わかるよね?」
つぅ、と首をなぞられる。
私は恐怖で、その場をしばらく動けなかった。
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my mame - るかちゃんの名前はカタカナではなくて平仮名ですよ (2018年2月22日 21時) (レス) id: b181078f9f (このIDを非表示/違反報告)
ゼロ - いいねー、うまい (2016年5月27日 16時) (レス) id: 5d58c5c7e3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:睦月 | 作成日時:2016年5月20日 19時