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「陣、瀬川さんが来ました。」
「ありがとな、あきやん。んじゃ、瀬川、ちょっとそこに座れ。」
あれから、先生は椚先生を使い、秋歩を連れてきた。
彼女は私を見ると、ふい、と顔をすぐにそらした。
「……瀬川、なんのことかわかるよな?」
……秋歩は、喋らない。先生が何を言っても、聞いても話さなかった。
「Aを、傷つけてはいないのか?」
この質問にも無視したためか、レオはがたんと音をたてて椅子から立ち上がった。
「……答えろよ、瀬川。おまえがAを落としたんだろ!?」
「……やめて、レオ。」
気が立っていてイライラしているのだろう。私の方を見ると、レオは頭を掻いて、もとに戻った。
「……羨ましかった」
秋歩は静かに、呟いた。
「…羨ましかっただけ。…レオ様に愛される、Aが。…それで…」
秋歩はそのまま、ぽたぽたと涙を垂らしながら、話し続けた。
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my mame - るかちゃんの名前はカタカナではなくて平仮名ですよ (2018年2月22日 21時) (レス) id: b181078f9f (このIDを非表示/違反報告)
ゼロ - いいねー、うまい (2016年5月27日 16時) (レス) id: 5d58c5c7e3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:睦月 | 作成日時:2016年5月20日 19時