検索窓
今日:1 hit、昨日:12 hit、合計:168,236 hit

31. ページ32

「陣、瀬川さんが来ました。」


「ありがとな、あきやん。んじゃ、瀬川、ちょっとそこに座れ。」


あれから、先生は椚先生を使い、秋歩を連れてきた。
彼女は私を見ると、ふい、と顔をすぐにそらした。


「……瀬川、なんのことかわかるよな?」


……秋歩は、喋らない。先生が何を言っても、聞いても話さなかった。


「Aを、傷つけてはいないのか?」


この質問にも無視したためか、レオはがたんと音をたてて椅子から立ち上がった。


「……答えろよ、瀬川。おまえがAを落としたんだろ!?」


「……やめて、レオ。」


気が立っていてイライラしているのだろう。私の方を見ると、レオは頭を掻いて、もとに戻った。



「……羨ましかった」


秋歩は静かに、呟いた。


「…羨ましかっただけ。…レオ様に愛される、Aが。…それで…」


秋歩はそのまま、ぽたぽたと涙を垂らしながら、話し続けた。

32.→←30.



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (158 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
272人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

my mame - るかちゃんの名前はカタカナではなくて平仮名ですよ (2018年2月22日 21時) (レス) id: b181078f9f (このIDを非表示/違反報告)
ゼロ - いいねー、うまい (2016年5月27日 16時) (レス) id: 5d58c5c7e3 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:睦月 | 作成日時:2016年5月20日 19時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。