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「…そうだよ。」
……秋歩の目は、鋭く、冷たく私を見つめた。
…いつから?どうして。
……私に協力してくれたことは、全部、嘘だったの…?
…信じたく、ない。けど、きっとそうなんだ。
「……レオ様が、ずっと好きだった。小さい頃から。けど、あの人はいつもあんたと一緒にいた。それが、私は悔しかった。」
秋歩はそういうと、ふらふらと階段の方へ、足を進めた。
あとをついていく。声をかけると、彼女は私を段差側へと連れた。
「……ひっ…!」
「……Aがいるから、あの人は振り向いてくれない!!!」
叫ぶ声を、久しぶりに聞いた気がする。
…これが、本当の秋歩の気持ちだったんだ。
…そんな気も知らずに、私は…
「あんたさえいなければ、レオ様は、少しでも私を見てくれた……っ!!!」
……ごめんなさい、秋歩。私はたくさん、あなたを傷つけた。
レオの相談に乗ってもらうのが、当たり前って、思い込んでた。
だから、秋歩は悪くないよ。
…悪いのは、私だ。
…次の瞬間、とん、と押されて私は後ろに倒れた。
がたがたと体に段差の部分が当たる。
痛いと感じる前に、そのまま意識を失った。
……最後に見たのは、秋歩の悲しそうな顔だった。
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my mame - るかちゃんの名前はカタカナではなくて平仮名ですよ (2018年2月22日 21時) (レス) id: b181078f9f (このIDを非表示/違反報告)
ゼロ - いいねー、うまい (2016年5月27日 16時) (レス) id: 5d58c5c7e3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:睦月 | 作成日時:2016年5月20日 19時