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「……そういうことか。けど英智、あまり普通科の生徒をホイホイ連れ込むな。」
「わかった、次から気を付けるよ。」
天祥院は理由を全て蓮巳くんに話した。そしたら案外簡単に、蓮巳くんは納得した。
蓮巳くんは、天祥院に聞きたい用を済ませたあとに、そのまま部活へと行ってしまった。
そうして、お茶もクッキーもなくなってきた頃。突然、睡魔が襲ってきた。
……寝てないからだ。それに、今日はなんか、色々と疲れた。
レオのことも。朝の、女の人のことも。
「…おや?」
私は、気付かないうちに天祥院に寄りかかっていた。
そのまま、意識が溶けていく。彼は私の頭を優しく、撫でた。
**
寄りかかる少女の頭を優しく、撫でてやる。
英智は、自分でも気づかないうちに顔が緩んでいたらしい。
……彼女は、自分がかつて、壊してしまった男………月永レオと、似ている。
「…?」
英智はふと、廊下の足音に耳を向けた。
ぱたぱたと、走る音。
その音は、この生徒会室の前で、止まった。
「……っ、てんしょーいん、おまえっ!」
「…月永くん。」
ノックもしないで、騒がしく入ってきたのは、
自分がさっき、目の前の彼女と似ている、と思った、あの男。
月永、レオだった。
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my mame - るかちゃんの名前はカタカナではなくて平仮名ですよ (2018年2月22日 21時) (レス) id: b181078f9f (このIDを非表示/違反報告)
ゼロ - いいねー、うまい (2016年5月27日 16時) (レス) id: 5d58c5c7e3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:睦月 | 作成日時:2016年5月20日 19時