すぐ近くに。【月永レオ】

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「……はぁ…」


放課後、午後４時。


授業が早く終わったから、一人でとぼとぼと噴水付近を歩いてる。


ここは、夢ノ咲学院。


アイドル育成に力を入れていると評判の。


私はそこの普通科にいる。


アイドル科とは、離れてるし教室も違うため、”アイツ”には会わなくてすむ。


アイツって誰か、って？


口が悪くてプライド高くて、けど優しいところもある、…そうそう、綺麗な灰色の髪の毛をした……


「……げ。」


「なに、ジロジロみないでよ。」


……瀬名泉。


この男こそ、私の双子の兄貴だ。

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