悔恨【派生作品】 (ページ26)

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四章:進展　禪院雛乃ページ26

『またですか〜...もう呆れますね。』

「私もです。」

『では参りましょうか。』

二人で任務地へ行く。

何を話せば良いのだろうか。

でもこの時間が案外好きだったりする。

彼の呪力は何となく柔らかくて一緒にいると温まる。

「雛乃さんって、準一級なんかじゃないですよね?」

『...どうだか。』

彼の質問に答えをぼかす。

実際自分でも術式的には一級は行くだろうと一人思っている。

「良いんですか?」

『私は等級に興味ありません故。どうでもよいのです。』

実際多分等級が変わった所で任務の量が増えるだけだし給料が上がった所で興味もない。

だから等級なんてどうでもいい。

「そうですか。」

『おや...呪詛師ですね。』

あぁ、最近術式を使っていなかったな、と思い、贄の呪力を捧げる。

召喚するのは何方にしようか。

太陽神であり農耕神であり機織神である天照大御神様を召喚する。

彼女の能力の一つである太陽に関するものを使わせていただくとする。

「呪術師かぁ〜...あんた達何級?」

『答える必要はございませんよ。[天照大神召喚...天岩戸]』

天照様を召喚しておいて隠すのも如何なものだが...

攻撃としては結構効く。

目の前の呪詛師は既に息絶えている。

見た所疫病と同じような症状が出ている。

「...」

『これで任された任務は終わりですね。帰りましょうか。加茂憲紀様。』