人形少女は黄瀬涼太に好かれているようです【黒子のバスケ】

桃「第九話だよっ!!」『ウサギ､鍋…』桃「えっ?うさぎ鍋?」黄「だめっスよ!!うさぎ鍋はだめっス!!」桃「うさぎ鍋…って､まさか､ミドリンのラッキーアイテムを…」『ダメ?』桃「いや､どうぞ」←黄「桃っち!?」 ページ10

─黄瀬side─

ケーキを食べ終えて､
遊園地に到着

したけど…

黄「Aっち｡乗りたい乗り物あるっスか?」

『……』

自分から物事を決めようともしないAっちは､遊園地の乗り物さえ選んでくれない｡

黄「いいんスよ｡好きなの選んで」

『……アレ』

文化人形の腕で示すAっち｡

その人形の､丸い手の先には､
ジェットコースターがあった｡

意外に､ハードな物選ぶんスね…

黄「じゃ､行こ?」


こくり｡


＊＊

…ちゃんと乗ったっスよ?

ただ､隣に座るAっちが無反応っていうのが衝撃的すぎて乗った記憶がないんスよね…←

結構ハードなジェットコースターだったのに…

黄「他に､乗りたいのあるっスか?」

『……』

また選んでくれない｡

と､思ったら､Aっちの視線の先には､
お化け屋敷があった｡

Aっちが入ったら無反応すぎてお化け役の人たち､やる気なくしそうっスよね←

黄「お化け屋敷…スか?」


ふるふる｡


あれ?違う?

『泣イテル』

黄「泣いてる?……あ」

ちょっと離れたとこに､泣いている小さな女の子を見つけた｡

周りの人たちは､何もないように歩いていた｡

『泣クノ､ダメ』

黄「え､ちょ…?」

ちょこちょこと歩き､女の子のことへ向かって行ってしまうAっち｡

自分から行動したの､初めて見たかも
しれないっスわ…

『第十話』黄「にゃんにゃん､って言ってみてほしいっス!!」『…ニャンニャン』紫「何か､片言だね…」黄「そこは触れちゃだめっスよ!!」→←緑「第八話なのだよ｡ラッキーアイテムはうさぎなのだよ」黄「…ぬいぐるみじゃなくて?」緑「うさぎなのだよ｡もちろん朝一でペットショップに行ったのだよ」『ウサギ…』黄「ん?」『ウサギ､鍋…』黄「ちょ!?」

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