【鬼灯の冷徹】輪廻転生～願い～ (ページ25)

今日:13 hit、昨日:7 hit、合計:25,781 hit

弐拾惨ページ25

鬼灯side

鬼灯「…それなら、私もお手伝いしま

獄卒「鬼灯さま～！！！閻魔大王～！！！」

…チッ」

獄卒「え？舌打ちっ！？」

何だか「何故！？」みたいな顔をされましたが無視しましょう

当たり前ですよね？

せっかく今日は溜めに溜めていた有給を使ってAさんの事に集中しようとしていたのに

鬼灯「……何ですか」

獄卒「(何かすっごい不機嫌…)あの、亡者が軽い反乱を起こして…」

鬼灯「…軽いなら貴方がたで頑張ってくださいよ…」

閻魔「ま、まぁまぁ。また今度お休みあげるからさ、今回は手伝ってあげてよ？」

鬼灯「ですが…」

Aさん一人では不安です…

唐瓜「？どうしたんですか」

茄子「あ、この間の綺麗なおねーさん！」

鬼灯「唐瓜さんに茄子さん…今お暇ですか？」

唐瓜「はい、暇ですけど？」

鬼灯「ちょうどいいところに来てくれました！Aさんの手伝いをしてください」

唐瓜・茄子「「はい！/はーい！」」

鬼灯「…本来であれば私がやりたいんですよ。ちゃんとしてくださいね」

本当、ちゃんとしてくださいね……

A「そんなに心配なさらないでも、誤って部屋を全壊させたりしませんよ」

鬼灯「私が心配しているのは、Aさんが怪我をしないかどうかです」

A「…私、そんなにドジっ子じゃないです…」

鬼灯「仮にでも貴方に傷がつくのは…とても嫌なんです」

茄子『何か鬼灯さまらしくないこと言ってる』

唐瓜『うん。彼女大好き彼氏みたいだな』

鬼灯「何か言いましたか、唐瓜さん､茄子さん」

唐瓜・茄子「「イエ､何モ無イデス！！」」

確かに自分でも可笑しいとは思います

…でも、本当に嫌なので

ーーーーーー＿＿＿さんッ！？ーーーーーー

ーーーーーごめんなさい、丁さんーーーーー

ーーお願いです、死なないでください！！ーー

鬼灯「ｯ！？」

A「鬼灯さま？」

…今のは…？

誰かが、傷だらけで…血だらけで倒れていた…

A「鬼灯さま、大丈夫ですか？」

鬼灯「…Aさん…」

Aさんの顔が、見知らぬ倒れていた人と重なった

あの人がAさんではないと分かっているのに、無性に不安になる

A「…私の顔に何か付いていますか？」

鬼灯「…いえ、すいません。行ってきます」

A「行ってらっしゃいﾆｺｯ」

微笑み、手を振るAさん

その姿が、また見知らぬ誰かと重なった