三次元で全国一位の少女が二次元にトリップしました【バトスピ】part3

甘い陶酔はヘドが出る(葵木side) ページ29

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長期戦が私の本気だ
相手のフィールドには毒の刃に侵されている




(1…2…3…4…5………
もう良いですの…)









時は満ちた、なんて中二病感溢れる言葉を
わざと心で呟いて手札を再度確認していると
相手の死神が言う







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蘭｢今更足掻いたって無駄ですよ
　もう貴女の不利は変わりはしないんですから｣








あの悪党は此方が不利だと思っているらしい
否、そう見えてるの間違いか

そんな言葉を無視してしまおうと思っていると
更に死神は…







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蘭｢貴女方なら親方様の下につける事さえ
　可能だというのに…どうです?貴女も此方につくと言うのは?
　神崎Aの側に仕えてるよりもよっぽど良いんじゃないですかね?｣



この言葉も無視してしまおうと思った

けれど私にも限界がある､こんな胸くそ悪い悪党に
言われるなら尚更だ





だから…









｢…言いたい事はそれだけですの?悪党(ﾆﾀｧ…｣


蘭｢っ!?(ｿﾞｸｯ!｣


｢ハッ､やっぱり悪党はそんな小さい事しか吐けないんですのね
私が御姉様に"仕えてる"?勘違いにも程がありますの!

私と御姉様は貴方達みたいにヘドが出る位の甘い陶酔…
『この人の為なら』何て関係じゃ在りませんのよ?｣





確かに守りたいとは思う
けれどそれは"友達"として

従順な関係では無いのだ









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｢私と御姉様は"ライバル"でもあり"友達"ですの
不敗の女王の座を狙う忠誠心の無い毒の騎士

それ以上でもそれ以下でも無い関係だからこそ
この藤原葵木は神崎Aの側に居るんですわ!｣





隙があらば女王の座から引き摺り下ろす
まさに下克上

出会い方があんな形だったからこそ今が在るのだ
それを汚されるのは誰であっても許さない








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蘭｢ヘドが出るだって!?
　黙れ!このバトル､この僕が｢黙るのは悪党の貴方の方ですわ｣!?｣


｢私は"毒の女騎士"ですのよ、毒の刃で侵された貴方の
フィールドは既に私にとって有利にしかなりませんの(ﾆﾔ｣







今、私の手にあるカード
紫鬼神蘭丸のフィールドにある下に置かれたカードの枚数

勝利の条件は揃った
このターンで決着をつける









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｢この悪党…

覚悟は宜しくて?本気で行かせて頂きますわよ｣






邪悪に
無邪気な笑みで


久し振りのラストターン宣言にも等しい言葉は
あの時以来だ



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出会いはまさに最悪で＿過去遍＿→←不利？まさか。(幸村side)

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