｢勇んで戦う者｣ノ御記＿＿参. (ページ35)

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狭間の修行＿＿伍ページ35

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そんなものだからこの分身体は言わばオリジナルそのものだ

何か相手の技を食らおうともそれが｢致命傷｣でない限り消えない。その反面｢致命傷｣を食らって紙人形が消えた場合、その分身が受けたダメージはそのまま｢致命傷｣以外術者に"全部返って来る仕組み"である。｢人を呪わば穴二つ｣……故に諸刃の剣だ

(五大属性が使えないから(・・・・・・)陰陽遁の分身術覚えたかったのに…)

そう、三栖Aはチャクラを無事発現出来たが五大属性を全く使えない

代わりに自分だけの属性を扱える事が出来る
それは……

『Aちゃんには｢魔遁(まとん)｣と｢神遁(しんとん)｣があるから深く悩まなくていいんじゃないかな〜？』

魔術や呪術、陰陽道等の類を技とする魔の術＿＿｢魔遁｣

神話の奇跡や神の特性の類を技とする神の術＿＿｢神遁｣

それがAのチャクラ属性だ
良く言えば｢五大属性の全てを神話や魔術の概念として再現出来る｣、悪く言えば｢NARUTOファンがやりたかった術が一切使用不可｣

正直自分は後者の方が深く傷付いた

｢せめてNARUTOファンの夢を叶えさせてよー！！！！！？？？？？？｣

『えー？トリップ特典みたいに喜びなよ〜？』

｢喜べるかぁっ！！？｣

こんなトリップ特典要らない
ただでさえ禁術とされる扉間考案の｢多重影分身の術｣や｢分身の術｣はこの世界に来てやってみたかった忍術の一つだった。それなのにやったらなんか自分自身に殺されかけるデストロイ、なんでだ！

(『NARUTO』の｢最推し｣はマダラだけど｢推し｣は居るのに…推しと同じ技使いたかった…子供の頃のカカシ先生でしょ…？ミナトでしょ…？デイダラでしょ…？弟を持つ人間として解りみが深いサスケのお兄さんでしょ…？)

こう言う時だけはNARUTOの夢小説に出て来る夢主達が五大属性のチャクラを持ってて羨ましいと思うAである

いいなぁっ！あたしも仲間に入れてくれ下さい！(泣)

｢なんだよ魔遁と神遁って……陰陽遁の性質変化かよコンチクショーめ…｣

『そんな文句言っても五大属性のチャクラは出ないよ〜？あるもので我慢しようね〜？』

｢……人の心が無いんか｣

『惑星ニビルのアヌンナキ人、エンリルだよー？』

そうだった
コイツ見た目子供の形してガッチガチの地球外生命体、つまり人外

ニッコリ笑顔のサイ○パスに一般常識も人間の心も言及する事自体が間違いだった

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