灰色の化物は他世界を歩む【バトスピ】part2

守りたいものを問おうか(ヨクside) ページ45

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｢……彼奴…今日おかしくないか…;;｣






クロハのバトルを見ながら
ヨクは半目で呟いた

バトル開始から既に数ターン経過し
御互いライフは2






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クロハのフィールドには

『戊の四騎龍レッドライダー』
『戊の四騎龍ホワイトライダー』『魔神竜騎ガルデア』


更には異魔神ブレイヴ『呪魔神』を出し
ガルデアとブレイヴさせており
先程相手スピリットを消滅&破壊した





対し和巳のフィールドには
ブレイヴ状態になってしまった『海魔神』だけと言う
何ともシュールな光景が広がっている









和｢っ……｣




まだクロハのアタックステップは続いている為か
相手は余裕の無い、焦りの表情を浮かべていた


あぁ、この勝負、もう見るまでも無い








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和｢クソッ!!何でだ!俺が……勇者でも無い奴なんかに!!
　こんなの認めてたまるか!!｣


ク｢………何だ、お前が守りたいのはその
　ちっぽけな"プライド"か?｣


和｢!!｣





ク｢ハハッ……だったら俺に勝てる筈ねぇよな
　お前の守りたいのはあまりにも滑稽で小せぇよ

　勇者ってのは家族や仲間、大切なものを守りたい
　そんな思いがあれば誰だってなれるんだろ?


　だったら…こんな俺だって勇者だ！
　昔散々人間を殺し悪党だった俺でもな！

　俺は奈瑞菜達を守る！この世界で邪神皇の好き勝手にはさせねぇ！
　お前等､暗黒バトラーにもな!!｣









異論は認めないと




守る為なら命を投げうったって構わないと






真っ直ぐで末恐ろしくも感じる
彼の瞳には思わず息を飲む







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今のクロハは誰よりも"勇者"だ






その姿が酷く、格好いい







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ク｢受け入れろよ､これが運命(さだめ)だ
　レッドライダー､ホワイトライダーでラストアタック!!｣


和｢あぁぁぁぁぁぁ!!｣








和巳のライフ:0
勝者:クロハ



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