救世記＿battlespiritsrevival＿【12の煌めき】 (ページ15)

今日:1 hit、昨日:4 hit、合計:6,301 hit

俺の尊厳は？ページ15

.

??｢ん……んん…此所、は……？｣

｢！…あぁ、目が覚めたか？大丈夫かよお前｣

少女の体が微かに動き、目を開ける
透き通ったオレンジ色の双桙が視線を確り捉え一度辺りを見渡した

辺りを見渡し此所が森の中だと確認すると、今度は俺の方に視線を移して…

一言。

??｢……優男｣

｢今男に対して尊厳を汚す様な事を言いやがったな!!｣

??｢ヒョロヒョロだし弱そうだし、ヘタレなのが見るだけで伝わって来るよ｣

零｢ちょいちょい、はるやんの事をクッションにしたくせに失礼なんちゃいます？｣

｢零雄……｣

少女の罵倒にも近い…と言うか自分の男としての尊厳を危うくする様な発言に、そこですかさず零雄が制する様に間に入る

流石俺の幼馴染み、ちゃんと解ってくれてる
持つべきものは十数年の付き合いである幼馴染みだ

.

零｢確かにはるやんはヒョロヒョロやし喧嘩も弱小でヘタレの中のヘタレやけど…恐らく多分取り敢えず男なんやからあまり言っちゃ可哀想やで？｣

｢お前どっちの味方なんだよおぉぉぉぉぉぉ!!!!????｣

あれ？俺の尊厳は？？？

男としての尊厳は何処に行った？

零｢逆に俺が味方になると思ったん？｣

｢もうやだ零雄のそーゆーとこ嫌い……
俺男だよ、付いてるよ、ちゃんと男として生まれたよ｣

零｢えー、だってはるやんBにLの漫画なら攻められる方ですやん。入れられる方やろ？｣

｢指定なしの小説でそう言う事言うな！桃色の風が世界を救うとかそんな展開お断りだぞ!!｣

後俺の尊厳返して！

もうその場に体育座りしてウジウジしてしまいたい欲に刈られてしまうが、自分達にそんな時間は無いのは当たり前な訳で

喧嘩に一時休戦したセキトとウルズが
漸く此方にやって来ると、少女が目を覚ました事に頬を綻ばせた

綻ばせた顔とは真逆に少女の方は幼さが残る顔をツーンとしているだけだ。全くもって可愛いげがない

セ｢俺はセキト、放浪する旅人だ！お前は？｣

??｢…他人に名乗る名前は無いね｣

シ｢えっと……スカイ・レイラー…ちゃん、だよ…ね？｣

ス｢!!｣

シ｢ヒイィッ!?ご、ごめん睨まないで！町で君の手配書があったから…つい…｣

言葉を紡ぐ度に小さくなりそれに合わせて縮こまるシレン

それを見てスカイは溜め息をつくとスッと立ち上がり、言う

ス｢助けてくれたのは礼を言う。けど、あたしはこんな所で油売ってる暇は無いんだ｣

.